「目視は重要!」水温・油温・わかりやすいの正しい知識とは~カスタムHOW TO~
チューニングカーに欠かせないのが追加メーターだ。ひと昔前のチューニングカーと言えば、ダッシュボードにずらりと並べられたアナログメーターがチューニングの証とも言える存在だった。 【画像全5枚】
最近ではそういったものから1つの画面であらゆる情報が表示できるオールインワンメーターが増えている。どちらの形にせよなぜメーターを追加しなければならないのだろうか。
まずクルマの状態を把握する上で見ておきたい数字が水温、油温、油圧だ。
水温とはエンジン冷却水の温度。これが1番重要で高すぎれば即エンジンにダメージを与えてしまう。水温は多くの車で純正メーター内に水温計がつけられている。
しかしそれは大まかなもので細かい水温まではわからない。一般的には水温が危険領域と言われる120度付近になると、純正の水温計では赤いゾーンを差し、また高水温の警告が出たりする。
そこまで水温が上がってしまうとエンジンにダメージを与えてしまうこともある。もしサーキット走行をするなら、その前に未然にクーリング走行を入れたり、走行中断するなどをしたい。街乗りであれば止まってエンジンを冷やしたい。そうなると純正の水温計では約不足なのだ。
次にエンジンオイルの温度を示す油温だ。こちらは水温に比べて高くなったからといって、すぐエンジンが壊れてしまうわけではないが、適正範囲に留めておきたい。
純正では油温計がある車種は少ない。またあったとしても、純正の水温計同様におおまかな温度を示すだけだったりするので、こちらもできれば実際の数字を把握しておきたい。
そしてもう一つ見ておきたいのがエンジンオイルを圧送している圧力である油圧だ。油圧が低くなるとクランクシャフトなど重要な回転部分が潤滑不足になり、大きなダメージを負ってしまう。
クランクシャフトはフローティングメタルと呼ばれる方法で、供給されるオイルの中でクランクシャフトが浮いている。浮いているからこそ、メタルベアリングと接触せずに10万キロ以上も走ることができる。このクランクメタルの中にクランクシャフトが浮いていられなくなると接触して摩耗し、これがエンジンブローで最も多いと言われる。メタルブローの原因となる。