広島・堂林翔太 前を向いて進む“晩成型”「がむしゃらに戦っていきたい」/チームリーダーの2024年
チームを代表して、来季のキャッチフレーズ「遮二無二(しゃにむに)」の発表ボードを掲げた。 【選手データ】堂林翔太 プロフィール・通算成績 11月23日にマツダ広島で開催されたファン感謝デーでのことだ。7年ぶりのリーグ優勝にまい進して“2(二)位はな(無)い”という意味が込められたフレーズ。「滝を登る鯉のごとく」の思いをデザインにも反映。 選手会長として堂林翔太は「前を向いて、がむしゃらに戦っていきたい」と、来季の巻き返しへの思いを強くした。 “会長元年”のプロ15年目は、悔しさだけが残った。 開幕戦は四番。3年ぶりの2ケタ12本塁打を放った昨季終盤にプロ初の四番に座り、ポストシーズンまで任された。 だが、今季は開幕直後から“打線の顔”の重圧に押しつぶされる形で不振を抜け出せず、5月中旬に二軍降格。1カ月後に一軍復帰も、1本塁打で終えた。3年ぶりに出場100試合を下回り、打率.230にとどまった。 今季はチーム事情によって四番を任されたものの、バントを含め、場面に応じた打撃も堂林の持ち味だ。 新井貴浩監督は、四番を任せた際に「打率とか打点とか、本塁打にしても、そういうものは求めていない。要は、どんな場面で打つか。いろいろできる」と、期待を寄せていた。「彼は晩成型」とも。来季34歳になるが、まだまだ老け込むわけにはいかない。 今オフ、球団はドミニカ共和国出身の助っ人野手2人を獲得した。メジャー通算21発のモンテロは主に一塁、マイナー通算104発のファビアンは外野手として期待される。ともに同じ右打者でポジションも重なり、厳しい競争が強いられる。 来季は背番号7にとっての正念場となる。 写真=BBM
週刊ベースボール