キャベツ高騰、1玉1000円突破も お好み焼き「もう作れない」
年が明けてもキャベツの価格高騰が続いています。1玉1000円の大台を超える値段を付ける店も出始めました。 【画像】お好み焼き店「試されている」 名物「ぶた玉」50円値上げ
■買い物客「お好み焼きもう作れない」
取材した都内のスーパーのキャベツは1玉500円を超えています。 スーパーイズミ 五味衛社長 「(Q.いつからこんなに高くなったんですか?)(去年)12月入ってからですね。徐々に上がっていって」 去年11月18日、番組が取材した時は1玉378円。2カ月で4割も価格が上昇しています。 今年に入ってから撮られたスーパーに並ぶキャベツの写真の値札を見ると、大台の1000円を突破しているものもあります。 農水省が発表した直近3カ月のキャベツ価格の推移を見ると、前年と比べ10月中は大きな開きがありませんでしたが、11月になると差が開き始め、12月末には2.5倍以上となりました。 「食卓の味方」であるはずのキャベツの高騰に、買い物客はこう話します。 70代 「(Q.これ以上、価格が上昇したら?)もう買わない。本当はお好み焼きが大好きだから、よく作るんです。だから、もう作れないな」
■長引く高騰…お好み焼き店「試されている」
長引くキャベツ高騰の影響をもろに受けているのが、お好み焼き店です。 看板メニューの「ぶた玉」。今年から50円値上げに踏み切りました。 お好み焼 ねぎ焼 十々 渡邉哲店主 「今(キャベツ)1玉を税抜きで580円で仕入れていて。普段ですと今の時期でも250円くらいが相場なんですけれども、今それも倍を超えていて」 今後について店主はこう話します。 渡邉店主 「どこまで自分たちで頑張れるか、努力できるかというそこを試されているのかなと思うので。いろいろやってみようと思いますね」 なぜ、ここまでキャベツの価格が跳ね上がっているのでしょうか?
■農家も困惑 いつ安くなる?明るい兆しも
千葉県銚子市のキャベツ農家に話を聞きました。 しんえもん農園 宮内大輔さん 「(去年の)夏が暑くて生育不良が続いていたんですけど。その後、今度は秋に長雨が続きまして、ちょっと傷みが入ってしまって」 畑には収穫を間近に控えているキャベツが広がっていますが、例年の同じ時期と比べ生育不良などで収穫量は半分に激減。収入も2割ほど減っているそうです。 宮内さん 「恐らくですけど、もうしばらく高い状況が続くと思うんですよ」 しかし、明るい兆しも見え始めています。 宮内さん 「(4月ごろの)春キャベツになるんですけど、そっちは順調に今のところ成長していますので。その春キャベツのころには値段は落ち着いているんじゃないかなと、私としては思っています」 (「グッド!モーニング」2025年1月8日放送分より)
テレビ朝日