ノリス「お返しを考えてた」チームが止めるも「やっちゃった」!ピアストリ「チームワークのおかげ」と感謝!マクラーレンは完璧なチームプレーでスプリント1-2達成【F1カタールGPスプリント】
F1第23戦カタールGP(ルサイル・インターナショナル・サーキット)の2日目、今シーズン最後のスプリントが開催された。 ●【2024F1第23戦カタールGP】全セッションの結果・タイムスケジュール ■ノリス、ピアストリにお返しを考えていた スプリントで勝利したのはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2位はランド・ノリス(マクラーレン)、3位はジョージ・ラッセル(メルセデス)だった。 ノリスはトップを走行していたが、最終ラップの最終ターンから速度を落として短いストレートでややイン側にマシンを寄せると、ピアストリを前に行かせてその後ろでフィニッシュした。 ブラジルのスプリントでは、ドライバーズ選手権を争っていたノリスに1ポイントでも多く与えるため、ピアストリがノリスに勝利を譲っていた。しかし、すでにノリスのチャンピオン争いは終わったため、ピアストリにお返しをした形だ。 レース後のインタビューでノリスは、「1-2を獲得できた。狙ってたし、チームとして満足しているよ。本当はもうちょっと速く走れたけど、ジョージにチャンスを与えたくなかったんだ」と2位を守ろうと奮闘していたピアストリにDRSを与えるため、1秒圏内で走れるようにスピードを調整していたことを明かした。 ピアストリに迫るラッセルは常にDRS圏内に入っていて、2位を虎視眈々と狙っていた。 「(ポジションを譲ることは)思ってたより(ラッセルと)接戦だったけど、ブラジル以来(ピアストリにお返ししようと)考えていたんだ。(ラッセルに抜かれるリスクがあるため)少し不安だったし、チームからはやらないようにと言われたけど、とにかくやってしまったんだ」と独断だったものの素晴らしいチームワークを見せた。 ■ピアストリ「素晴らしいチームワークのおかげ」 ピアストリは「レース中は防御がテーマだった。スタートはうまくいき、ターン1もよかったけど、ちょっと早い段階でフロントタイヤを傷めてしまい、その後は苦労した」とスプリントを振り返った。 ノリスからDRSを与えてもらい、最後は勝利を返してもらったことについては「素晴らしいチームワークのおかげだ。それがなければ難しいスプリントになっていただろうね」とノリスのチームワークに感謝を述べた。