1週間で世界を震撼させた「ランサムウェア」、週末に自宅ですべき防衛策は
そして、万が一感染被害に遭った場合に備えて、パソコン内のデータをこまめにバックアップすることもお勧めです。独立行政法人 情報処理推進機構によると、現在のところ「WannaCry」によって使用できなくなったファイル元に戻す方法は確認されておらず、パソコンを初期化することでしか解決することができません。パソコンに保存した写真やドキュメントなどの大事なファイルは、しっかりと外部ハードディスクなどにバックアップ保存しておくようにしましょう。 日ごろからパソコンのアップデートやセキュリティソフトの更新をこまめにしている方であれば、まず感染被害に遭うことは防げると言えます。しかし、パソコンの使い方にあまり詳しくない方や設定などを自分で行ったことがない方ほど、こうした悪質なプログラムの被害に遭いやすいとも言えるでしょう。ちなみに、パソコンメーカー各社のウェブサイトではWindows Updateの方法を公開していたり、電話による問い合わせ窓口の情報を公開しています。一人で確認するのに不安を感じる方は、パソコンのサポート窓口なども活用してセキュリティ対策を万全にするようにしましょう。 なお、万が一感染してしまっても、絶対に要求された身代金を払ってはいけません。まずは落ち着いて、「WannaCry」の拡散を防ぐために、LANケーブルを外したり無線LANルーターの電源を切ってパソコンをネットワークから物理的に切断しましょう。感染してしまった場合には、前述の通りデータの復旧は難しいと言わざるを得ませんが、各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口や独立行政法人 情報処理推進機構の相談窓口(03-5978-7509:平日10:00~12:00/13:30~17:00)などに相談されることをお勧めします。 (執筆:井口裕右/オフィスライトフォーワン)