ヤクルト・塩見泰隆、来季は「完走」が目標 「どこでもいいので出たい」 1400万減で更改
ヤクルト・塩見泰隆外野手(31)が11日、東京・北青山の球団事務所で契約交渉に臨み、1400万円減の年俸5700万円で更改。8年目となる来季の目標として色紙に、力強い文字で「〝完走〟」と記した。 【写真】塩見とハイタッチしようとして空振りする高津監督 「もう本当に1年間しっかり1軍でやれたら。ルーキー時代に立ち返って1軍でやりたいという気持ちで来年は向かう」 7年目の今季は5月11日の巨人戦(神宮)で一塁ベースを駆け抜けた際に左膝の前十字靱帯(じんたい)と半月板を損傷。手術を受けた影響で31試合の出場にとどまった。約2カ月間、松葉づえを使った生活が続くなど思うように動けない時期が続き、勝負の舞台への気持ちも膨らんだ。定位置である中堅へのこだわりを捨て「どこでもいいので、とにかく出たい」と目の色を変えた。 リハビリは順調で現在は「本来の姿から80~90%」の状態だという。ダッシュや打撃練習もこなせており「(来年2月の春季)キャンプには不安なく動けるぐらいまで回復する見込み」と視界良好だ。けがの再発防止へ筋力アップにも取り組む31歳。リードオフマンとして期待がかかる背番号9が進化した姿で、来季こそ神宮を駆け回る。(武田千怜)