優勝候補たちの牙城を日本の永原悠路は崩すことができるのか「パリ2024オリンピック」スケートボード・男子パーク種目の見どころ
そんなカリューとパルマーに続き今大会の金メダルを狙うのが同じくアメリカのギャビン・ボドガー(世界ランキング3位)だ。昨年の世界選手権で優勝し今年の初戦となった「WST Dubai」では2位となり強さを示している彼。OQSでは表彰台には上がれなかったものの上海大会では6位、ブダペスト大会では4位と着実に成績を上げて今回のオリンピックに臨む。 そんな彼が得意とするのは回転系トリックとフリップトリック。特に彼のオリジナルトリックである「アリウープアラウンドザワールド」は今大会でも肝になることは間違いない。そして「キャバレリアルキックフリップインディグラブ」や「ボディバリアルフリップバックサイドディザスター」などもスコアアップに活かされるのではないだろうか。筆者個人的には「アリウープアラウンドザワールド」を派生させた新技で会場を沸かせることを期待したい。
そして同じく優勝候補として、ここ数大会で急激に結果へ繋げ今大会を迎えるのはアメリカのトム・シャー(世界ランキング5位)。どちらかというとパークよりバーチカルを主戦場にする彼だが、OQSブダペスト大会で2位を獲得したことでストリート種目との二刀流を目指していたジャガー・イートンをトータルポイントで上回り出場権を獲得した。彼の特徴はバーチカルの技術を活かしたハイスピードかつハイエアーのライディング。その中に高難度トリックを組み込むことで他選手と差別化を図りそのレベルの高さが非常に評価されている。 そんな彼の注目なトリックは対空時間の長い横回転トリックとフリップトリックの数々。直前のブダペスト大会では「バックサイド540テールグラブ」そして「キックフリップインディグラブ to フェイキー」、そして「アーリーウープキックフリップインディグラブ」や「ノーグラブバックサイド360」が光った。今大会ではそのスタイルと高難度トリックが織り交ぜたライディングでメダル獲得なるか。
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