「大谷翔平50-50」2億7200万円ホームランボールが大モメ中…「大谷側が受け取るのも難しいのでは」残念がる識者の“大切に保管したい”一品
ポストシーズンでも躍動する大谷翔平。メジャーリーグの歴史を変えた「50-50」達成は、記念グッズなどでも日米両国でのフィーバーとなる一方で、50号ホームランボールをめぐって“モメ事”も起きている。リアルな現状をメモラビリアコレクターがまとめた。〈全2回〉 【変わりすぎ写真】「ガリガリなエンゼルス時代→大谷の腕が…まるでハルク」大谷さんから直接バットをもらった少年ファン感動、真美子さん&デコピンと幸せ3ショット…“テレビに映らない”大谷翔平を一気に見る
「50-50」関連試合グッズを手に入れるのは至難の業
大谷翔平が達成した「50-50」だが、今回はトレーディングカードや記念グッズの購入で心を満たすのが一番幸せなのかもしれない。なぜかというと、実際の試合で使われたものをメモラビリアとして手に入れることは非常に難しくなっている。もっと言えば“騒動”も起きているからだ。 例えば、50盗塁達成時の三塁ベースである。 大谷の50盗塁後、ベースはすぐに回収され、今はドジャースタジアムに飾られている。また本塁打も50号直後に「オーセンティフィケーター」と呼ばれる担当者が、ベンチでバットやスパイク、エルボーガードなどにMLB認証ホログラムを貼り、回収する様子が映されていた。ほぼ全ての関連品は球団もしくはMLB機構に渡っているはずだ。 もちろんこの形が野球ファンにとって一番素晴らしい形で、球場やクーパーズタウン(米国野球殿堂博物館)などで見られる環境がとても有難い。 一部、その日使用されたアイテムとして「50-50達成試合の一塁ベース(1-3回で使用)」「50-50達成打席用に準備された刻印入り公式球(未使用)」は公式のMLBオークションに出品されている。しかしシーズン終盤に大谷が見せた大活躍によって、大谷関連メモラビリアの金額的ハードルが1段も2段も上がっている。 例えば、前述したベースも現時点で10000ドル(=約148万円、日本時間10月14日終了)となっている。つまりはコレクターとして非常に入手しづらい状況となっている。
2億7200万円の50号ボール騒動、何が起こっているのか
そんな50-50メモラビリアで、ニュースにも取り上げられている50号ホームランボールに関しても、私見にはなるが――見解を記させていただく。 これまでの50号ホームランボールに関する経緯を簡単にまとめると、ホームランボールを最初に獲得したと思われるファン(=A)は当初、球団側に売却を求められたものの拒否(球団側は否定)し、大手オークション会社で即出品した。 事態がややこしくなったのは、当事者が「A」と球団側だけでなくなったことだ。 “最初に獲ったのは自分だ”と主張する少年を含むグループ(=B)、さらに別の人物(=C)も現れた。彼らが「A」やオークション会社に対して、ボール売却などの差し止めを求めて、州の地方裁判所に訴えを起こすカオスな状況となっている。 そのような状況の中でも、オークションは10月8日現在、手数料込みで183万ドル(約2億7084万円)という高値で今も進行中だ(終了は日本時間10月24日)。 詳細な訴状や状況などを把握することは難しい。とはいえ、こんな騒動を大谷自身が望んでいることではない。 ある日本人社長が「本人に返す」ことを目標に入札しているようだが、匿名で落札して球団に寄付という形を取らない限り、“売名行為”との指摘が起きることも予測された。少なくとも今の状況で落札したとして、それほど高額なものを大谷サイドが受け取るのも難しくなるのでは、というのが正直な感想だ。
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