不動産会社の経営者が教える! シングル女性が「今家を買うべき理由」
物件探しの際、知っておくと助かるトピックをご紹介します。『持ち家女子はじめます』(飛鳥新社)の著者であり、5000人超の女性たちの「幸せになれる家選び」をサポートしてきた「ことり不動産」代表の石岡茜さんに、「シングル女性が家を買うために今やるべきこと」について教えてもらいました。ぜひ参考にしてください! 【保存版】安心できる居場所がほしい…シングル女性が「今家を買うべき理由」まとめはコチラ
「いい男いないかな?」より「いい物件ないかな?」
――石岡さんは、シングル女性がマイホームを購入することを応援していらっしゃいます。それはなぜですか? 石岡 人生は何が起こるかわかりません。想定していなかったアクシデントが起きたときも、持ち家が女性をサポートしてくれるお守りのような存在になると思うからです。 たとえば、賃貸住宅の場合、立ち退きなどでふいに住む場所を失う可能性があります。でも持ち家であれば、常に住む安全な場所が確保でき、老後に賃貸住宅が借りられなくなるという不安もなくなります。 また同棲、結婚、出産などで家族が増えて手狭になったときは、貸し出して賃料収入を得ることができる「資産」になりますし、独身のかたはもちろん、離婚してシングルに戻っても安心して帰れる「居場所」になってくれます。 時折、女性のお客様に「男性は裏切るかもれないけれど、家は裏切りませんよ」と、冗談交じりに、お話することもあるんです。 ――日本では「家は夫(男性)に買ってもらうもの」もしくは「夫(男性)と一緒に買うもの」という価値観が根強くありますよね。 石岡 確かに、シングル女性が家を購入しようとすると「結婚をあきらめた」「女のくせに生意気」といった心無いことを言ってくる保守的な人も一定数います。でもこれからは、「家は男性が買うもの」という固定概念に縛られず、女性が自分の意思で家を買える時代になっていけばいいなと思います。 まずは、女子会の会話の内容から変えたほうがいいかもしれませんね。「いい男いないかな?」ではなく、「いい物件ないかな?」みたいに(笑)。 ――都市部のマンション価格は高騰していると聞きますが、それでも購入していいのでしょうか。 石岡 確かに値上がりしているので、「今は買い時ではないかも…」と悩む人もいるかもしれません。でも分譲マンションの価格が上がれば、その後、遅れて賃貸物件の相場も値上がりすることになります。 そのため次に引っ越す際、同じ家賃で今と同じ設備の物件には住めない…という可能性も大いにあるのです。 また、賃貸に住んでいる間は賃料が発生していますが、その賃料は支払っておしまいです。ところが家を購入すると、ローンを支払うたびに残債が減っていき、やがて自分の資産になります。 「いつか買いたい」と思っているのであれば、思い立ったが吉日。自分の決めたタイミングで購入するのが一番だと思います。