受講費の8割支援も!最新「リスキリング支援」制度で「もらえるお金」一覧
● 約1.6万講座から選べる 「教育訓練給付金」 リスキング支援として、まず挙げられるのが「教育訓練給付金」です。厚生労働省が指定した講座で学ぶと、講座費の一部が支給されるという制度で、制度自体は1998年に始まったものですが、幾度もの改正を経てアップデートされてきました。 対象となる講座は、約1万6000講座(2024年10月時点)あり、講座の内容や難易度によって3種類に分けられています(図2参照)。 最も難易度が低いのが「一般教育訓練」で、TOEIC、簿記検定、宅地建物取引士、社会保険労務士などの資格取得講座が対象となっています。 続いて、介護支援専門員実務研修や大型自動車免許といった業務独占資格などが主な対象となる「特定一般教育訓練」があり、最も難易度が高いのは、専門職大学院(MBA、法科大学院、教職大学院など)や看護師、保育士、美容師などが対象の「専門実践教育訓練」となっています。 昨今はAIやデータサイエンス、WEB開発といった求人が多いと思われますが、これらを学ぶことができる講座は、その多くが専門実践教育訓練に該当します。対象となる講座は、厚生労働省のWEBサイトで検索することができます。 それぞれ給付額が異なり、専門性が高くなるほど給付も多くなります。 給付率とその上限額は、一般教育訓練で受講費用の20%(上限10万円)。特定一般教育訓練と専門実践教育訓練は24年10月の改正で上限が引き上げられており(※1)、それぞれ特定一般教育訓練は50%(上限25万円)、専門実践教育訓練は最大80%(上限64万円)となっています(※2)。 (※1)24年9月以前に受講を開始している場合は、特定一般教育訓練で最大40%、専門実践教育訓練で最大70%の支援となる。 (※2)専門実践教育訓練の上限80%の給付を受け取るには、受講後に賃金が一定以上上昇するなどの条件がある。