<CES>レグザ、生成AIでテレビが進化。3つの技術をブースでアピール
米ラスベガスで開催されている「CES 2025」。既報の通り、TVS REGZAは生成AIを組み込んでテレビの利便性などを向上させる「レグザインテリジェンス」を開発発表した。ブース展示の模様を詳しくレポートする。 【動画】新技術のデモの様子 「レグザインテリジェンス」は、同社が掲げる新たな技術コンセプト。高画質エンジン「レグザエンジンZRα」などに生成AIを盛り込み、長年培ってきたセンシング技術やユーザーのプリファレンスを組み合わせ、視聴者の嗜好や感心などさまざまな要素を加味し、新しいコンテンツとの出会いを作り出していきたいという。 開発発表されたのは、「生成AIボイスナビゲーター」および「AIオーディオリミックス」という新技術と、高画質機能「AIシーン高画質」の進化という3点。 「生成AIボイスナビゲーター」は生成AIがユーザーのアシスタントとなり、例えば曖昧な検索ワードでもユーザーが観たい映像コンテンツに最短でリーチできるようになるとのこと。例えば「今30分ぐらい時間あるんだけど何かおすすめのコンテンツありますか」と視聴者側からレグザに問い掛けると、「おすすめのアニメをご紹介いたしますね」と返事が表示され、「今話題の作品」「続きを視聴したい作品」など、視聴者がより観たい作品を見つけ出す手伝いとなるような情報が提示される。 「AIオーディオリミックス」は、いろいろな音が混在しているサウンドからAIが声と環境音を分離。個々に音量コントロールするなど、聞きたいサウンド環境を作り上げる。例えばサッカー中継で実況音声を聞こえなくしてスタジアムの歓声だけにしたり、逆に実況音声だけを強調するといったことができる。 「AIシーン高画質」機能は、新たに「音楽ライブステージ」の判別が可能になるよう進化予定とのこと。アーティストの衣装の煌めき感や質感の再現をはじめ、アーティストに寄った映像のときは衣装や顔の立体感を高め、ライブ会場全体を引きで撮影した映像では、アーティストの実存感を向上させるためにくっきりとした、精細感を上げた表現にするという。 そのほか、高画質化や高音質化、デザインへのこだわりなども紹介。さらに、日本で展開を拡充している100インチクラスの超大画面モデルについてもアピールしている。
編集部:平山洸太/小野佳希