打ちっ放しでの自主練、アプローチ以外は「多くて100球まで」!? いったいなぜ?【100切り】
ビギナーを脱したゴルファーの前に立ちはだかるのがスコア100の壁……いわゆる“100切り”を達成するために大切なポイントとは? 今回は「1回の練習で何球打つ?」をテーマに、東京都港区のゴルフスクール「広尾ゴルフインパクト」のインストラクター・後藤悠斗プロに解説してもらおう。
多くのアマチュアゴルファーは打ちっ放しやインドアスタジオでの練習を通じて、上達を目指していることだろう。 週にどのくらい練習時間を確保できるかは人によって大きく変わってくるだろうが、「もちろん練習には行けるだけ行ったほうがいいのは間違いないです、大前提として」と後藤。そのうえで「週1回、1時間。これが最低限のペースだと思います」と言う。 週1でも練習に通い、スウィングしてボールを打つ感覚を忘れないことが大切というわけだが、ここで注意して欲しいのが「1回の練習で打つ球数」だ。 「みなさんなかなか練習の時間が取れませんから『今日しか行けない』っていうときにたくさん球数を打ちがちです。アプローチに関しては正直何球打ってもいいのですが、みなさん、やはり打ちたがるのはドライバーを筆頭にショットの番手ですよね。しかしアプローチ以外のショットの練習は100球までと覚えておきましょう」(後藤、以下同) それはなぜか。ショットの番手だけで100球となると、1球ごとにセットアップして、打ったら1回離れてまたセットアップして……としっかり本番を想定した練習をした場合「2時間……は少し言い過ぎかもしれませんが、1時間以上は絶対かかるんですよ」と後藤。 100球でそれだけかかるのに1回の練習で何百球もショットの番手を打つとなると「1球1球がおろそかになっているか、明らかにオーバーワークかのどちらかです」という。 「実は1回の練習量っていうのはそんなに多くなくていいんです。本当に極端な言い方をすれば、1回の練習時間は10分でもいいから、練習に行く頻度を増やすほうがいいんです。やっぱりショットのスウィングって日によって調子が変わるわけじゃないですか? だから球数を打ってもその日の調子、その日のスウィングしか良くならないんです。だけど10分でも20分でも週5通っていれば、その日ごとズレや、体調……いろいろなことを加味して、日による違いが『今日はこうだな』と感覚的にわかってくるので、理想は頻度を増やすことなんです」 もちろん練習頻度を増やせるかは環境にもよるので、どうしようもない部分もあると後藤。しかし「週末にようやく時間を確保できたからといって、球数をバンバン打つのはちょっと違うよ、ショットのスウィングに関しては1回の練習で詰め込み過ぎは良くないよというのはお伝えしたいと思います」とのことだ。 協力/広尾ゴルフインパクト
みんなのゴルフダイジェスト編集部