【立憲民主党】連戦連勝なのに「泉おろし」が噂される理由とは?(記者解説)
過去の代表選の結果はこちらです。国会議員票と地方票がありますが、泉代表が出馬するとなると、同じくらいの得票が集まるのでしょうか。 ゲストの両名は、泉代表に推薦人が集まらないという懸念を示します。 今野氏「前回、小沢一郎さんが泉さん支持してるんだけど、何もポストもらえなくて、今はめちゃくちゃ泉健太批判してるから」 水内氏「去年かおととし、勉強会みたいなの作って、それこそ小川淳也さんを横に置いて批判してましたよね」 MC伊藤「ちなみに小沢さんがポストもらえなかったのは何か理由があったんですか」 今野氏「!小沢さんだからじゃないですか」 水内氏「ふつうに考えれば僕が代表でもちょっとねえ……」 今野氏「小沢さん幹事長にしようとはさすがに思わなかったでしょう、もういいだろうって」 立憲民主党では、ひとりの議員が複数の勉強会に加入することができます。派閥化を避けるためのこの動きが、「誰が誰を支援するか見えにくい構図」になっているとゲストの両名は説明します。 今野氏「自民党の派閥は1つしか入らない。体育会。立憲は何個入ってもいいサークル。全部足すとどっかの予備校の東大合格者数のノリ」 水内氏は、先月末に出版されたばかりの『一片冰心 谷垣禎一回顧録』で、谷垣氏が野党にエールを送りながらも、立憲民主党は55年体制から脱却できておらず、現代の政治スタイルにあった体制が取れていないと指摘していることを紹介します。 水内氏「谷垣さんは、二大政党制をちゃんとするには野党に頑張ってもらわなければならない。野党がしっかりしていないから自民党におごりがでたんだって言うんですけど」 ゲストの両名は、立憲民主党の政策づくりの甘さに言及します。 まずは、民主党政権時代の子ども手当。所得制限を課した上に減額もあったため、世帯によっては数万円規模の大増税になり、「子育て支援にならなかった」と振り返ります。 水内氏「扶養控除はいい制度だと思うんだけどなあ」 水内氏「最近の子育てプランでも、財源はってなると、また、行財政改革とか税の累進制を変えるとか、そういうものだけでちゃんとしたものがない」 水内氏「安全保障だって、安保の違憲部分の廃止って言ってるけど、この大変な環境で廃止していいんだろうか。敵基地攻撃能力・反撃能力の保有を岸田政権が出してきて、あれだって立憲の安保のあり方という紙を読むと、自民党が出したものは反対だというけれど、離島を守らなければいけないという感じでミサイルの射程を長くすることは賛成と訳わからない」 今野氏「二重なアレになっちゃうんだよね」 水内氏は、与党の批判はさておき、今の立憲民主党には、実際政権を獲得した時の安心感が薄いと説きます。 水内氏「これがないから6~7%の支持率しかない」 今野氏も、マニフェストが実行できず、政権末期には財務省とべったりだった民主党政権を振り返り、今を「支持率が上がっちゃってる分恐いんだよね」と懸念を表します。 今野氏「もう10何年経ってるわけだから、あの時の総括からこういう失敗をしないんだ、しっかりしたものを示してやっていかないと。あの恨みは忘れてないと思うんですよね、期待が大きかっただけにね」 政党支持率や選挙結果は麻生政権末期に似てきたとはいえ、自民党批判が野党第1党である立憲民主党に集まっているだけだと、ゲストの二人は分析します。