【実際の音声】流ちょうな関西弁で…“ニセ電話詐欺”に新たな手口 「大阪府警ですけど」「あなたに逮捕状」 SNSで“警察手帳”画像も
テレビ西日本
福岡でも相次いでいる警察官を名乗る人物からのニセ電話詐欺。 最近は、関西の警察をかたる電話が相次ぎ、手口はますます巧妙になっています。
福岡県内でも相次いで確認されている、関西の警察をかたるニセ電話詐欺の実際の音声を入手しました。 <実際の音声記録> ◆ニセ警察官 「ご自身で口座を開設したこともなく、さらにこの資金洗浄事件、こちらに加担していないのであれば、なおさら事件を捜査している大阪府警が管轄になるのですが、ご協力のほうをお願いできますでしょうか」 流ちょうな関西弁で大阪府警の捜査員を名乗り、捜査の協力を依頼してきた犯人。
この電話を受けた男性は… Q.どんな状況で電話がかかってきた? ◆電話を受けたKさん 「普通に仕事をしている時に『大阪府警ですけど』みたいな。番号は非通知だったんですよね」
<実際の音声記録> ◆ニセの大阪府警 「主犯格のヤマダを逮捕すると同時に、この犯人の自宅から大量の銀行カードと通帳を押収している状況です。捜査の結果ですが、その中の1枚がね、Kさんの名義で開設されているキャッシュカードでして、こちらね、押収している状況です。大阪府警では、Kさんが犯人のヤマダと共謀してこういうことに関わっているのではないかと嫌疑をかけており、この事件の容疑者として扱っている状況なんですね。ヤマダコウスケとはどういったご関係になる?」 ◆Kさん 「ヤマダコウスケですか?」 ◆ニセの大阪府警 「はい」 ◆Kさん 「ヤマダコウスケ…」 ニセの大阪府警から資金洗浄事件の容疑者扱いをされ、困惑するKさん。
電話口の向こうでは、別の人物が『ヤマダコウスケ』と話す声も… 同じマニュアルで組織的に詐欺電話を掛けていることが伺えます。
電話開始から約9分、ニセの大阪府警は脅し文句でたたみかけてきました。 <実際の音声記録> ◆ニセの大阪府警 「Kさんはこのカードを開設した際も身分証の法的な所有者です。この事件の罪が成立してしまうんですね。そうなった場合ですが、Kさん名義のすべての資産・財産を凍結または差し押さえをしてお調べさせていただくと同時に逮捕・起訴、そういった場合があるので、状況のほうだけご理解お願いします。でね、この後ですが、現在、私に協力していただいている形で大阪府警に担当刑事がいてますが、そちらに電話をおつなぎしますので、捜査協力を引き続きお願いできますか」 話をどんどん進めていくニセ大阪府警。 ところが、Kさんは慎重でした。