日本勢は本当に苦戦している? トヨタ・ホンダ「新型車」続々投入!? 世界最大の市場で“1番売れている”意外な日本車は? 中国新車販売の現状はいかに
日本メーカーはどんな現状なのか? 1番売れている日本車は意外なあのクルマ!?
電動化の波に後押しされて中国メーカーはシェアを拡大する一方、従来のトップであった日本メーカーやドイツメーカーは厳しい戦いを強いられています。 トヨタは2024年9月に16.05万台を販売しましたが、これは前年同月比-9.1%となる数値です。 日産やホンダもそれぞれ2024年9月の販売台数は6万台前後を記録していますが、特にホンダは前年同月比-42.9%と大幅な減少を見せました。 日系各社ともに中国市場専売の新エネルギー車を2024年第4四半期以降に続々と投入する計画で、巻き返しが期待されます。 中国の車種別販売台数ランキングを見ると、1位にはBYDのコンパクトセダン「秦PLUS」が君臨しています。 秦PLUSはPHEVとBEV両方を取り揃えていますが、その最大の魅力は価格の安さにあり、PHEVが7.98万元(約171.7万円)から、BEVが10.48万元(約225.5万円)からとなります。 BYDは毎月4万台前後の秦PLUSを販売しており、2024年1-9月の累計は36万2721台を記録しました。 秦PLUSの次にテスラが中国で生産する「モデルY」が入り込んでいますが、3位と4位はそれぞれBYDのコンパクトカー「シーガル」とSUV「宋PLUS」という状況です。
日本メーカーの車種で最も売れているのは日産「シルフィ」で、これは車種別ランキング5位に位置しています。 日産が現在中国で販売するシルフィは現行モデルのガソリン車とハイブリッド車(e-POWER)、そして先代シルフィの主に3種類です。シルフィのPHEVやBEVは販売していないため、中国で最も売れている新エネルギー車以外の車種となります。 中国の新車販売は今後も増加傾向にあると予想されており、中国メーカーのシェアもこれまで以上に拡大することでしょう。 日本メーカーが引き続き競争力を保つためには現地合弁企業とのこれまで以上の連携が必要不可欠です。 中国の消費者が新車に求める要素をしっかり分析し、それを反映させた中国専売モデルを継続的にリリースすることが手っ取り早い手段と言えます。
中国車研究家 加藤ヒロト