「予想外すぎて全員絶句でした」金メダルの男子フルーレ団体で驚きの作戦 コーチ『一つアイデアがある』
◇パリオリンピック2024 フェンシング男子フルーレ団体 決勝(大会10日目=現地時間4日、グランパレ) 【画像】逆転を決め両手を広げて喜ぶ飯村一輝選手 フェンシング男子フルーレ団体で初の金メダルを獲得した日本代表。勝負の舞台裏には選手自身も驚く想定外の作戦があったといいます。 アンカーとして金メダルをつかんだ最後の突きを決めた飯村一輝選手は、これまで行われた国際大会では男子団体戦のメンバーはほぼ固定されていたため、アンカーを務めた経験はありませんでした。 しかし、決勝戦の1時間前にエルワン・ルペシュー・コーチから驚きの作戦を伝えられ、アンカーとして大舞台に立つことが決まりました。 飯村選手は当時を振り返り、「最後の決勝が始まる前にいつも通りミーティングをするんですけど、集まったときにルペシューコーチから『一つアイデアがある』と言われて、なんだなんだと思ってみたら、『一輝をアンカーにしようと思う』と言われて、予想外すぎて全員最初絶句でしたよね。流石に今の順番でここ数年間やってきたので、順番は変わらないだろうと、その中での作戦かなと思っていたんですけど、やはり想定外のところからのアイデアが飛んできたので最初は衝撃的だったんですけど、日本の最後を任せてくれる、信頼してくださるみなさんの期待に応えるためにやるしかないなと思って腹をくくって試合に望みました」と話しました。 そして試合後、金メダルを獲得し「取ってみないとわからない景色がある」と口にした飯村選手は、「僕たちだけでは到底到達できなかった景色でもありますし、やはりオリンピックという4年に一度の幼い頃から夢見た、あこがれた舞台でもあったので、その舞台で最高のメンバーとともに頂点を取ることができたのは、僕たちの師匠であるコーチはじめ、サポートしてくださったみなさまの支えがなければなかったことなので、すごく感謝の気持ちでいっぱいです」と周囲のサポートへの感謝も忘れませんでした。