小松の民家にクマ、駆除 体長1メートル、3時間とどまる 白江町・住宅街騒然、けが人なし
10日午前9時17分ごろ、小松市白江町の住宅敷地で「民家の倉庫付近にクマがいる」と近隣住民から110番通報があった。クマは民家と物置の隙間に約3時間にわたってとどまり、駆け付けた猟友会員が駆除した。体長約1メートル、体重40キロの雌だった。けが人はいなかった。 ●「日曜で良かった」 現場は店舗や住宅が立ち並ぶ市街地で、第一小や第一地区コミュニティセンターが近くに位置し、周辺に規制線が張られた。付近のスーパーやドラッグストアでは小松署員が買い物客に対し、店内や車内で待機するよう呼び掛け、慌ただしく駆け回った。 午後0時22分ごろ、散弾銃を2発打つ音が響き渡った。敷地内にクマが侵入した民家に住む女性によると、猟友会員は住宅2階北側の窓から、物置との隙間にひそんでいたクマに向かって発砲した。 女性は「大きいクマだったと聞いてびっくりした。まさか自分の家に来ると思わず、信じられない」と語った。現場近くの「コープこまつ」の梅谷壮洋店長は、入場制限や車内待機など来店客の協力に感謝し「銃声が聞こえて驚いた。小学校も近いので、子どもたちが登校しない日曜で良かった」と話した。