【競馬予想】天皇賞・秋は「3強」による決め手勝負の可能性大も、そこに割って入る伏兵に注意せよ
ほか、逃げ馬候補としてはシルトホルン(牡4歳)やノースブリッジ(牡6歳)がいますが、いずれも大逃げを打つタイプではないですよね。おそらく前半1000mは58秒5前後の平均ペースで進むと想定され、後半で決め手比べの展開になると読んでいます。 ――決め手勝負になると、上位人気の「3強」が有利と言えそうですが、そこに割って入ってくる伏兵候補などはいますか。 大西 ジャスティンパレス(牡5歳)は、注意しておきたい1頭です。GI宝塚記念(6月23日/京都・芝2200m)では10着と大敗しましたが、あの時は馬場が極端に悪化。内枠の馬には厳しいレースになりました。第一、この馬はディープインパクト産駒らしい高速馬場でのキレ味が強み。前走の結果は度外視していいでしょう。 昨年の天皇賞・秋では、展開に乗じた印象があるものの、実際にイクイノックスに次ぐ2着と好走。2000mのスピード競馬にも、十分に対応できると思います。 今回は、坂井瑠星騎手との初コンビ。坂井騎手は積極的な競馬を得意としており、人気馬たちが後方で脚をタメる形を取ってくれば、坂井騎手はそれを見越して、それらよりも1~2列前で運ぶ可能性があります。早めに抜け出す競馬ができれば、勝利のチャンスも巡ってくるのではないか、と見ています。 また、同じオーナーのジャスティンミラノが回避したことで、ジャスティンパレスにかかる期待は膨らんでいるはず。勝ちにいく意識はより高まっているかもしれないので、同馬を今回の「ヒモ穴」として推したいですね。
武藤大作●取材・構成 text by Mutoh Daisaku