錦織圭と大坂なおみの2名がパリ五輪の出場権を獲得。全仏オープンと同じローラン・ギャロスで開催【テニス】
錦織圭、大坂なおみにパリ五輪の出場権
公益財団法人日本テニス協会(JTA)は6月13日、今夏に開催されるパリ五輪に男子では錦織圭(ユニクロ/世界ランク286位)、女子では大坂なおみ(フリー/女子世界ランク125位)の2名が出場圏内に入っていると発表した。 【動画】大坂なおみ、全仏オープンで女王シフィオンテクと接戦演じる 12日深夜、国際テニス連盟(ITF)から日本テニス協会に錦織と大坂の2名が7月27日から行われるパリ五輪の出場圏内であると通知。今後は、JTAから公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)に必要な書類を提出し、JOC内での決裁後に「パリ2024オリンピックTEAM JAPAN(日本代表選手)」として認定されることとなる。 怪我や妊娠・出産などによる長期のツアー離脱によって与えられる公傷制度のランキングでは、錦織が48位、大坂が46位で出場圏内に入っている。なお、グランドスラムを過去4度制している大坂はITF枠(オリンピック金メダル/グランドスラム優勝者)による出場を意向しているという。 パリ五輪の会場は、5月から6月にかけて「全仏オープン」(フランス・パリ)が行われたローラン・ギャロス。 怪我で実戦から離れていた錦織は、同大会にぶっつけ本番で臨み、4時間22分の激闘を制して997日ぶりに勝利。2回戦は右肩の痛みもあって途中棄権となったが、体力の消耗を抑えられる3セットマッチのオリンピックであれば、勝機も見えてくるかもしれない。出場すれば2008年の北京大会から5大会連続の出場となる。 また、今年4月の女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」に出場している大坂は、全仏オープンで2回戦に進出し、優勝した女王イガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク1位)にも肉薄。「クレーコートでは多くのことを学んだ。オリンピックに生かせるといい」と、これまで満足のいく結果を残せていなかったクレーコートでの戦いに自信を深めた。オリンピック出場は、聖火リレーの最終走者を務めた2021年東京五輪に続いて2度目となる。
Tennis Classic 編集部