柴山昌彦文科相が就任会見(全文)教育勅語の現代風アレンジは検討に値する
基礎研究の重要性をどう考えているのか
日刊工業新聞:日刊工業新聞の【トリイ 00:07:21】と申します。今、ノーベル賞、自然科学、物理学発表がありましたけれども、昨日、京都大学の本庶先生がノーベル賞を取られました。こういったノーベル賞受賞につながるような基礎研究っていうのがやはり大事だと思うんですけれども、大臣はどのようにお考えかっていうのと、あと政策にどのように落とし込んでいきたいか、この2点、よろしくお願いします。 柴山:あらためて今回、本庶佑先生がノーベル賞を受賞されたことに対しまして、心よりお祝いを申し上げたいと思います。本庶先生はがんの新たな治療法を開拓され、先生の成果をもとに開発された治療薬は、がんに苦しむ世界中の人たちに大変大きな希望を与えるものでありまして、私も日本人として非常に誇りに思っているところであります。 今ご指摘になられたとおり、こうした先端的な分野でしっかりと成果を出す、特に研究者の独創的な発想に基づく学術研究の推進、また基礎的な研究に対する継続的な支援、こういったことがわれわれ課題になってくるかと思います。その資金の提供等の仕組み等についてもしっかりと検討し、そして科学技術立国、それからノーベル賞の受賞者がこれからもしっかりと排出されるように取り組みを進めてまいりたいと思います。はい、どうぞ。
関係閣僚会議で核燃料サイクルからの撤退の検討を提起する考えは?
東京新聞:東京新聞の宮尾と申します。文科大臣は、原子力関係閣僚会議のメンバーであられますけど、原子力政策【***文科省**、*****0:09:25】。大臣は核燃料サイクルから撤退ということを【****サレテイル***00:09:31】現状の【***トカ****セイサクヲ**00:09:33】。 もんじゅに関してですけども、すでに【**スウ*00:09:39】入ってますから、政府としては核燃料サイクル【*****00:09:43】、そのエネルギー政策は核燃料サイクルについて【推進する 00:09:48】するとは書いてありますけども、中長期的な【柔軟性 00:09:48】ということにも触れていて、これは直接、【*****ガ00:09:55】念頭に置いたケースだと思われますけど、見直す余地というのはあるかと思います。大臣は、関係閣僚会議の場で、核燃料サイクル撤退という選択肢の検討を提起していくようなお考えがありますかというのが1つ。 もう1つが、もんじゅ廃止が決まったんですけども、【***00:10:13】高速炉の研究開発というとこに、年間270億円ぐらい予算が付いているわけで、この予算規模のまま続けていくとしたら、適切と考えますかと。見直す考えはないですかということをお聞かせいただけますか。 柴山:はい。ありがとうございます。今、私がこれまで取り組んできたエネルギー政策についての見解についてはおっしゃるとおりです。ただその私の見解も踏まえて、自民党のエネルギー関係の検討の場で、しっかりと調整をし、議論の末まとまったのがエネルギー基本計画であり、今、私どもが手にしているのはそのエネルギー基本計画でありまして、そのエネルギー基本計画の中には安全性の確保を大前提として、原子力は重要なベースロード電源ということが引き続き位置付けられるというところであります。 原子力分野の研究開発の推進や、高いレベルの原子力人材の育成確保することがなぜ必要かといいますと、私の立場からしても。これは今のやはりエネルギーの非常に厳しい状況においては、さまざまなもちろん再生可能エネルギーも含めてですけれども、それぞれの分野でやはり研究をしていくということが必要だからと思っております。 また、福島第一原発の廃炉や原子力の安全等、今原子力が抱えている多様な問題を解決することは、これはもう足元の問題として必要なわけですから、そういう意味でもそういった人材の確保等や育成ということは大変重要だということであろうかと思っています。 今、ご指摘になられた核燃料サイクルおよび高レベル放射性廃棄物の処理処分については現時点においては非常に厳しい状況だというふうに私は考えておりますけれども、今申し上げたとおり、さまざまなオプションについて研究をするということ自体は、これはやはりわれわれの未来のオプションとして排除するものではないと。 予算規模の適正については、またしっかりと議論を重ねていきたいと、このように考えております。はい。 東京新聞:閣僚会議で提起するようなお考えはありますか。 柴山:これから検討させていただきます。ほかにいかがでしょうか、どうぞ。