柴山昌彦文科相が就任会見(全文)教育勅語の現代風アレンジは検討に値する
文科省の信頼回復にどう取り組む?
TBS:ありがとうございました。では冒頭、幹事社から2つ質問させていただきます。あらためてですが、大臣になられてのお気持ちだったり、意気込みを1つ目お願いします。あと2つ目なんですけれども、先ほど大臣からのお話もありましたが、文科省では次々に問題が起きていまして、国民の目は厳しいものになっております。信頼回復というところもありましたけれども、具体的に今、どのように進めていきたいか、お考えがあったら教えてください。 柴山:意気込みについてですけれども、世論調査などのアンケートで、だいたい国民の政策に対する関心値と申しますと経済政策、雇用も含めてですけれども、それと社会保障制度改革。この2つが非常に大きな柱だったんですけれども、最近はこの教育についての国民の関心が各種調査を見て高くなっているなという気がしております。また、国にとっての重要な人づくりというのが柱となる事業だというふうに考えておりますし、また国家百年の計とも言いますけれども、大変しっかりとした骨太かつ長期にわたる普遍的な政策というものも必要なのかなというように思います。また最近のグローバル化を反映して、国際的に通用する人材というのをどのように作っていくかということが極めてわれわれにとって重要な課題となっているというように考えております。 こういった非常に私たちにとって重要な課題を進めていく官庁として、文部科学省は極めて重要な担い手であると考えておりますので、その責任者を預かることとなったということにあらためて身の引き締まる思いがしております。今、申し上げたような、非常に重要なわれわれにとっての課題に全力を賭して取り組んでいきたいと、こういう意気込みでございます。 2点目でありますけれども先ほどもお話をさせていただいた逮捕、起訴者が出たという文部科学省の不祥事についてなんですけれども、まさにそういった重要な政策官庁であり、また何よりも子供の善道をやはりリードしていかなければいけない文部科学省が、このような不祥事に苦しんでいるというのは大変遺感なことであります。2代続けて次官が辞職をするというのはまさしく前代未聞と言わざるを得ません。 こうした非常に危機的な状況を踏まえましてご案内のとおり調査・検証チームが立ち上がっております。服務規律の遵守状況や公募型事業の選定プロセスに関する調査を開始し、服務状況調査の第1次報告が出ておりまして、これに基づいてご案内のとおり幹部職員等に対する処分がなされておりますけれども、まだまだ残念ながら道半ばだと承知をしております。 再発防止策を含めた文部科学省の在り方自体についても、しっかりとした議論が必要だと思います。すでに若手職員が参画する形のタスクフォースもキックオフをさせております。どのような形でこの再生を進めていくかということを職員の皆さんと私も、しっかりと議論を交えながらマインド、考え方の意識改革、それと、それが担保されるような制度設計、こういったことに取り組んでまいりたいというように考えております。 TBS:ありがとうございます。では各社さんお願いします。