11月から急に寒くなる 日本海側の雪は多い予想 冬型の気圧配置が強まり大雪も
日本海の海面水温が高い 初冬の寒気は大雪の恐れも
こちらの図は、9月23日時点の日本海の海面水温(平年差)を示したものです。ご覧のように、平年より大幅に高い部分が多くなっています。先日、能登半島に豪雨をもたらした一因とも考えられます。 前述の通り、11月以降は西日本と東日本から次第に平年並みの気温へと落ち着く見通しですが、海面水温が急に下がることはありません。 12月の海面水温は冬の中では高く、加えて平年に比べても高いとなれば、上空に強い寒気が流れ込んだ際、雪雲が発生、発達しやすくなります。1月の地震に加え、今回の豪雨にも見舞われた輪島や珠洲など、奥能登でも雪が例年より多くなる可能性があります。初冬に流れ込む寒気、大雪には特に注意が必要です。
日本気象協会 関西支社 藤川 徹