復帰決めた53歳マイク・タイソンに1億円でNZ伝説ラガーマンとの異色マッチ打診
チャリティーマッチ出場のため53歳にして現役復帰を目指しているボクシングの元ヘビー級世界3団体統一王者のマイク・タイソン(米国)に豪州のプロモーターが1億円のファイトマネーでエキシビションマッチ出場を打診したことが6日、明らかになった。豪州メディアの「デイリー・メール」が報じたもの。 タイソンは2005年を最後に現役のリングを去っているが、先日、薬物中毒患者やホームレスを支援するためのチャリティーマッチ出場のため現役復帰したいとの考えを明らかにし、さっそくインスタグラムにミット打ちの様子をアップした。さすがに体は太目だったが、高速の左のダブルフック、キレ抜群のダッキングなど、53歳とは思えぬ、往年の動きを披露して世界中のファンやボクシング関係者を驚かせていた。 「デイリー・メール」によると、そのインスタの練習風景を見たメルボルンのボクシングプロモーターであるブライアン・アマトルダ氏は、すぐさま豪州でのチャリティーマッチの実現に向けて動き始めたという。 アマトルダ氏は、かつてタイソンをCM出演のために豪州に呼ぼうと動いたことがあるエージェントのマックス・マークソン氏と連絡を取り、1億円のファイトマネーでのオファーを依頼した。 注目の対戦候補は、元ニュージーランド代表のラグビー界のレジェンド、ソニー・ビル・ウィリアムズ(34)。ウィリアムズはオールブラックスの一員として2011年、2015年のワールドカップで優勝、2012年には、日本のパナソニックでもプレーしたことがある。現在も、スーパーリーグのトロント・ウルフパックでプレーしている現役のラグビー選手だが、プロボクサーとしても、2009年にデビュー、7勝(3KO)の成績を持つ二刀流アスリート。2013年には、ヘビー級の世界挑戦経験があるフランソワ・ボタ(南アフリカ)を判定で下してWBAインターナショナル・ヘビー級タイトルを獲得している。なお、この試合は、のちに八百長疑惑が報じられた、いわくつきの試合。ボタは、タイソンとの対戦経験があり、K-1のリングにも上がっている。 ウィリアムズは、2015年1月を最後にボクシングの試合をしていないが、ラガーマンとしては現役のアスリートだけに不安はなく、注目のエキシビションマッチとなることは間違いない。 またウィリアムズの他に、元ラグビーリーグのスター、ポール・ガレン(38)、引退したオーストラリアンフットボールのスター、バリー・ホール(43)も対戦相手候補だという。