復帰決めた53歳マイク・タイソンに1億円でNZ伝説ラガーマンとの異色マッチ打診
予定している試合会場は約1万人が収容できるメルボルン・アリーナ。女子のオーストラリアンフットボールのスターで、ボクサーとしても7戦6勝1分の成績を持ち豪州女子ミドル級王者のハリス・テイラ(23)の世界タイトル挑戦の興行に組み入れる構想。 アマトルダ氏は、「タイソンは53歳かもしれないが、今なおビッグネームだ。ウィリアムズ、ホール、ガレンの3人は、この試合に飛びついてくるだろう。試合は、テイラの世界戦に組み入れる予定。私は、かつてメルボルン・アリーナで1万人、プリンセスパークで3万人の試合を開催したことがあるが、それに匹敵するビッグイベントになる」と同メディアの取材にコメントしている。 ただ、試合の日程に関しては、新型コロナウイルスの影響もあり、アマトルダ氏は、「タイソンを豪州に呼ぶためのファーストステップは行ったが、新型コロナウイルスによる閉鎖が終わる来年まで試合は行われないかもしれない」とも語っている。 また麻薬所持容疑などでの犯罪歴のあるタイソンに豪州のビザが下りるかどうかの問題もある。かつてK-1がタイソンを日本のリングに上げようと画策したことがあったが、その際も、ビザの問題がクリアできずに実現できなかった。 だが、ボクシングファンにとっては楽しみな夢プランだ。たとえエキシビションマッチとはいえ、2018年の大晦日に、元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)が、天才キックボクサーの那須川天心(TARGET/Cygames)をボクシングルールで衝撃ノックアウトした例もあり、真剣勝負さながらの試合になるだろう。しかも、1997年の世界戦でイベンダー・ホリフィールド(米国)の耳を噛みちぎったことがあるタイソンだけに、その闘争心に火がつけば本気モードになることは間違いない。 インスタにアップされた練習で、タイソンのパンチを受けたハファエル・コルデイロ・トレーナーは、米メディアの取材に対して「タイソンは10年近くグローブをつけていなかったが、21、22歳の時となんら変わらないスピードとパワーを持っていた」と証言している。