光のゲートくぐるような演出も 万博会場最寄りの「夢洲駅」、報道陣に公開
大阪メトロなどは31日、中央線を延伸して2025年大阪・関西万博会場の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)に新設する「夢洲駅」を報道陣に初めて公開した。万博会場に直接乗り入れる唯一の鉄道ルートで、会期中のピーク時には1日最大12万9千人の利用を見込んでいる。万博開幕より一足早い来年1月19日に開業する。 【写真】天井は運行ダイヤ図を折り紙風に表現。ホームには3台並列のエスカレーターが設置されている 地下2階の構造で、ホームは長さ160メートル、幅10メートル。天井はアルミニウム素材を使って運行ダイヤ図を折り紙風に表現した。ホーム中央には門型の照明を配置し、光のゲートをくぐるような演出となっている。 ピーク時には2分30秒間隔で列車が到着するため、大人数がスムーズに移動できるようホーム中央に3台並列の上りエスカレーターを設置。「片側あけ」が起きないようLED照明で誘導する仕組みも導入されている。万博開催時は16基の改札が並ぶ。 地下1階のコンコースには縦約3メートル、横約55メートルの大型電子看板を設置。会期前後には万博を盛り上げるコンテンツが流される。南東出入口は待ち合わせなどができる開放的なつくりとなっており、万博会場の東エントランスとつながる。 JR大阪駅から夢洲駅までは乗り換えも含めて約30分ほどで到着できる。万博来場者の最大約6割が利用する交通手段の〝生命線〟となる。(桑島浩任)