母の通帳を見ると、毎年2万円が「レイエンカンリヒ」として引き落とされていることが分かりました。お墓の管理費だと思いますが、私が引き継いで支払うことになるのでしょうか?
お墓には購入時の費用だけでなく、維持管理にかかるさまざまな費用が必要です。母親が「レイエンカンリヒ」を支払っていることを知って、将来的に自分が引き継いで支払うことになるのかが気になるのは当然のことでしょう。 本記事では、お墓の管理費用の引き継ぎに関する基本情報について詳しく解説します。 ▼亡くなった母が私名義で「500万円」を遺してくれていた! 名義は自分でも「相続税」はかかる?
墓の平均維持費
お墓の維持費は、区画の購入(永代使用権)とは別に、墓地の共用エリアの管理費が毎年かかります。この墓地管理費は運営者によって異なり、金額にも幅があります。 全国的には年間で2000~2万円程度に設定されていることが多く、公営墓地は比較的安い傾向にあります。
年間管理費を支払うのはお墓の継承者
お墓の年間管理費や維持費は、通常、墓を引き継ぐ継承者が支払うものです。継承者とは、将来的にそのお墓に入る予定の人を指します。したがって、継承者を誰にするかを家族で事前に相談して決めることが大切です。 家族のなかでは長男や長女が継ぐケースが多いものの、これはあくまで一般的な傾向であり、絶対的な決まりではありません。例えば、長男が遠方に住んでいて、次男が近くに住んでいる場合など、家族全員が納得できる形でお墓の管理者を決める必要があります。
年間管理費の支払いについて
お墓の年間管理費は原則として毎年1回、一括払いが一般的です。ただし、契約内容によっては、数年分をまとめて支払う場合もあります。 支払い方法は、口座振替が最も一般的です。口座振替の手続きは、契約時に霊園や墓地管理会社から案内があります。 ■口座振替による支払いの注意点 口座振替による年間管理費の支払いについては、いくつか注意点があります。 引き落とし日が近づいたら、必ず口座の残高を確認しておくことが重要です。残高不足で引き落としができないと、そのまま気づかずに滞納してしまう可能性があるためです。 転居や新しい口座への変更などがあった場合は、速やかに霊園や墓地管理会社に連絡し、口座情報を更新してください。適切な手続きを行わないと、引き落としが正常に行われないことがあります。引き落としができない状況が続くと、管理費の滞納と判断されて、最悪の場合、お墓が撤去されてしまう可能性もあります。