<負けヒロインが多すぎる!>梅田修一朗×遠野ひかる×若山詩音×寺澤百花インタビュー(1) 王道だけど新感覚!
寺澤さん 負けヒロイン側にフォーカスが当たる作品というのが初めての感覚です。負けヒロインたちは何で負けちゃったのか?という残念な要素が少しずつじわじわ出てきて、そこも面白いポイントです。残念な要素が残念なままじゃなくて、それぞれの魅力にもなっていて、応援したくなるみたいなところもあります。ギャグがしっかり吹っ飛んでいて、面白いですし、でも切なさもあって、王道ではあるけど、新感覚の作品です。
◇個性的なキャラをどう演じる?
--キャラクターがみんな個性的です。演じる際に大切にしていることは?
寺澤さん 小鞠ちゃんは極度のコミュ症ではあるのですが、相手によって声のトーンが変わります。温水君と話す時は、心が楽になっているので、地声のトーンで、言葉の詰まりがほかの人としゃべる時よりも少ないんじゃないかな?と思って演じています。ほかの2人のヒロインは、自分には優しくしてくれるけど、温水君としゃべる時よりは固くなっている感じを意識しています。話す相手とで関係性を考えながら演じることを常に心掛けています。
梅田さん 小鞠ちゃんは最高なんです! 本当に面白いキャラクターです。
遠野さん 杏菜は、はっきりした特徴があるというよりは、いろいろな面がある子だと思っています。クラスの人気者で、明るく、周りを見ることもできるし、気を使うこともできます。時にリアリストで、意外に芯を突くこともあるけど、やっぱり残念でもあって、振り切った残念さを大切にしています。そこまで顔を崩して大丈夫?となることもありますし(笑い)。いろいろな個性を両立させるバランスの難しさがあって、そこを意識しています。
--すごい顔をすることもあるキャラクターです。
遠野さん 「もっとやっちゃっていいですよ」というディレクションをいただくこともあります。杏菜というキャラクターで、どこまで遊べるのか?とギリギリを攻めていくのは、面白いですし、やりがいもあるので、そこを丁寧に調整していただいています。本当にいい顔をするんですよ! 豊かな表情の変化に合わせて、お芝居も常に探求しています。