友人が「親に仕送り」をしていると言っていました。みんなしているものでしょうか?いくらお金を支援しているのですか?
仕事を引退した場合、多くの方は、今までの貯蓄や年金で生活をしていくことになります。しかし、生活資金が足りず、子どもが高齢の親に仕送りをしているケースもあるようです。 どのくらいの家庭で仕送りをしているのか、仕送りの金額はいくらかなど、今回は高齢者を支える仕送り事情について、チェックしていきましょう。 ▼夫婦2人の老後、「生活費」はいくら必要? 年金額の平均をもとに必要な貯蓄額も解説
子どもが親に仕送りをするケース
老後は、現役時代に準備した貯蓄(不動産を含む)と年金を原資として生活をする人がほとんどでしょう。自分の老後の資金は自分で用意することが基本です。しかし、計画どおり老後資金を準備できなかった場合、子どもから仕送りをしてもらっている高齢の親もいます。 高齢の親が生活するために仕送りが必要となるケースには、以下のようなものが当てはまります。これから仕事を引退する方は、自分がこのようなケースに該当する可能性はないか、確認しておくようにしましょう。 <仕送りが必要となるケース> ・現役時代に思うように貯蓄ができなかった方(例:貯蓄が1000万円以下など) ・年金受給額が少ない方(例:毎月受給額5万円以下など) ・病気やけがで、手術や治療が必要となり、医療費がかかる方 ・急な災害などで、家などに被害を受けた方
仕送りをしている家庭と仕送り金額
では、現在親に仕送りをしている家庭は、どのくらいあるのでしょうか。また、実際の仕送りの金額についてもチェックしていきます。 「2022年国民生活基礎調査の概況」によると、親にのみ仕送りをしている世帯は、104万7000世帯います。そして、親と自分の子どもの両方に仕送りをしている世帯は、9万1000世帯います。全国の世帯総数は5431万世帯なので、親に仕送りをしている世帯は、全体の約2%となっています。 また、親にのみ仕送りをしている世帯は、平均毎月5万6000円を親に仕送りしています。親と自分の子どもの両方に仕送りをしている世帯は、合わせて平均毎月13万4000円を仕送りしています。