友人が「親に仕送り」をしていると言っていました。みんなしているものでしょうか?いくらお金を支援しているのですか?
仕送りで注意したいポイント
現役世代の子どもが、高齢の親に仕送りをする場合、それぞれ以下のポイントに注意するようにしましょう。 <現役世代の子ども> ・自分の生活が経済的に苦しくならないようにする ・自分の老後資金を優先的に準備する ・親の家計をチェックする ・自分の親に仕送りをすることについて、パートナーの了承を得る ・親を扶養に入れることを検討する <高齢の親> ・自分の家計をチェックし、本当に仕送りをもらう必要があるか見直す ・収入を得ることができないか検討する ・生活保護を受けることを検討する ・子どもの扶養家族となることを検討する 現役世代の子どもは、高齢の親が 金銭的に苦しい生活を送っていると、心配になることもあるでしょう。しかし、 自分が経済的に自立し、しっかりとマネープランを立てることが先決です。将来自分の老後資金が足りなくなるようでは本末転倒なので、自分の家計を優先させましょう。 一方で高齢の親は、子どもに頼る前に自分たちで解決することができないか、家計を見直すことが大切です。まだ元気なうちは、仕事をして収入を得ることも再検討しましょう。 また、仕送りをもらうことで、子ども自身の生活が経済的に苦しくなる場合は、親が生活保護を受けるという方法もあります。さらに、高齢の親が子どもの扶養に入ると、子どもの税金が控除されるというメリットもあります。 ただ仕送りをするのではなく、自分たちにとって、最も負担がない方法はどれなのか、家族で検討してみましょう。
まとめ
日本では少子化が進み、人口に占める高齢者の割合が増えています。これから老後を迎える世代は、できるだけ現役世代の負担が少なくなるように、自分たちで貯蓄しておくことが大切です。 また、現役の子ども世代も、まず自分たちの家計を優先しましょう。現役世代は、高齢の親の経済的負担を一手に担うのではなく、国の制度などを活用することを家族で検討していきましょう。 出典 厚生労働省 令和4年国民生活基礎調査 世帯 表番号57 執筆者:下中英恵 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
ファイナンシャルフィールド編集部