エヌビディア製AI半導体の「クレージー」な需要に対応へ-鴻海会長
(ブルームバーグ): 台湾の鴻海精密工業は米エヌビディアの人工知能(AI)向け半導体に対する需要が予想を上回っているとし、サーバーの生産能力を増強する方針だ。AI投資が引き続き高水準で推移するという見通しを反映させる。
鴻海の劉揚偉会長はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、エヌビディアの次世代半導体「ブラックウェル」の需要は「クレージー」だと語った。
エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は先週、「ブラックウェルの需要は常軌を逸している」とCNBCとのインタビューで述べていた。
鴻海は現在、メキシコでエヌビディアのスーパーチップ「Grace Blackwell」を搭載したサーバーの世界最大規模となる組立工場を建設中。鴻海は2025年に2万台の「GB200 NVL 72」サーバーを生産する能力を持つ予定だと劉会長は述べ、計画している製造容量を初めて明らかにした。
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劉会長は「コンピューティングのニーズが間もなく飽和状態になるのではないかという話が多くある。だが、需要は依然として伸びているようで、われわれの予想を超えている」と話した。
原題:Nvidia Partner Hon Hai Boosts Capacity to Meet ‘Crazy’ AI Demand (抜粋)
--取材協力:Lauren Faith Lau.
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Jane Lanhee Lee, Annabelle Droulers