ダルビッシュの謎の絵文字返信が全米で波紋
去就が注目されているダルビッシュ有(31)の移籍先についてスポーツニッポンが「ブルワーズが正式オファー」という特ダネを出したが、それを受けダルビッシュがツイッターで絵文字(笑顔と指のサインを組み合わせたもの)で反応。その絵文字の解釈を巡って全米のメディアが大騒ぎとなっている。 最初にダルビッシュの反応を掲載したのは、米のストーブ情報を集めたサイト「MLBトレード・ルーマーズ」で、「興味深いことに、ダルビッシュ自身が、2、3の異なった解釈の仕方のある“考え顔の絵文字”でリツイートしている」と伝えた。 同記事は「ヤンキース、カブス、ツインズ、アストロズ、レンジャースの5チームに続くミステリーな6チーム目は、当初、ドジャースだと考えられていたが、もしかするとブルワーズだったのかもしれない。アストロズは、ゲリット・コールを獲得し、もうダルビッシュの獲得には向かわないだろう。ヤンキース、ドジャース、カブス、レンジャースは、ぜいたく税の問題を持っているが、ダルビッシュ契約のための予算確保に真剣ではない。まだ予算に余裕のあるツインズ、ブルワーズといった小規模球団にチャンスがあるかもしれない」と、ブルワーズの可能性について言及した。 また敏腕記者のケン・ローゼンタール記者は、ツイッターで「事実関係が確認できた」とブルワーズのダルビッシュへの正式オファーの事実確認ができたと伝えた。 地元ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙のトム記者のツイッターによると「6年1億5000万ドル(約165億円)のオファーをしたとするなら驚きだ」ということらしい。 MLB公式サイトも「ブルワーズがダルビッシュにオファーしたとの報道」とのヘッドラインで記事を配信。「ダルビッシュが200万弱のツイッターのフォロワーにそのことを伝えた」と、ダルビッシュ自身がツイッターを使い絵文字だけで、このニュースに反応したことを伝えた。 「からかっているのか、本当に熟考しているのかどちらだろう」 最初の記事では、その絵文字の真意をはかりかねるような内容だったが、その後、記事を若干差し替えて、「ブルワーズは、この報道にコメントをしていない。トレードやFA交渉の進展についてはコメントを出さないというポリシーを持つデビッド・スターンGMは日曜夜、ダルビッシュのツイッター確認後も返事をしていない」と伝えた。 ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙は、「ブルワーズがダルビッシュにオファー」と、断定した上で、「チームは2017年に予想外に飛躍を見せて86勝を挙げ、ナ・リーグのワイルドカード獲得へ1勝だけ足りずに終えた。そうしたチームの背景と財政的な余裕から、彼らはダルビッシュに巨額(約165億円)のオファーを提示することができると決断したようだ」と、オファー理由を分析していた。 問題はオファーを受けたダルビッシュ側の判断だ。 前向きなのか、或いは、保留なのか。熟考を続けるダルビッシュの心情を示すような謎の絵文字ツイッターに全米メディアは振り回されているようだ。