松本城の修繕費を市民で集めよう 松本JCと松本パルコがCF始める 長野県松本市
松本青年会議所(JC、澤地雅弘理事長)は25日、長野県松本市の国宝松本城の修繕費を募るクラウドファンディング(CF)を開始した。来年2月に閉店する松本パルコ(斉藤博一店長)と共同で行い、CFを通じて市民の手によるお城の保存活動を推進する狙いがある。 パルコ(本社・東京都)がCFサイト「CAMP FIRE(キャンプファイヤー)」上に展開する「BOOSTER(ブースター)」を通じて募る。目標金額は松本城の守護神にまつわる「二十六夜伝説」にちなみ260万円に設定し、経費以外の全額を松本市に寄付する。一口1500円~10万円の金額で寄付ができる。返礼品には松本市出身のデザイナー・清水貴栄さんがパッケージをデザインしたレトルトカレーや、「国宝松本城おもてなし隊」のメンバー・登久姫さんらが制作した松本城の御城印や御城印帳などがある。CFサイトの制作を同社が支援し、松本パルコは広報面で協力をする。 25日に松本市大手3のギャラリーノイエで発表記者会見があり、澤地理事長やJCレガシー創出委員会の茂住貴之委員長、松本パルコの斉藤店長らが出席した。松本城は天守の耐震対策やお堀の浄化に74億円以上の事業費が必要になり、市の負担分だけでも36億円になると見込まれている。茂住委員長は「CFで、市民の手で松本城を守っていく意識が醸成されるといい」と話した。 CFの募集は10月31日まで。サイトはQRコードからアクセスする。
市民タイムス