相次ぐサプライズ人事 次期トランプ政権の狙いは…【Bizスクエア】
次々と発表される次期トランプ政権の主要閣僚人事。その驚きの顔ぶれから新政権の狙いが見えてきた。 【写真を見る】相次ぐサプライズ人事 次期トランプ政権の狙いは…【Bizスクエア】 ■政権移行へ… トランプ氏始動 トリプルレッドで市場反応 バイデン大統領: 前大統領であり、次期大統領のドナルド。おめでとう。 トランプ次期大統領: 政治は厳しい世界で、たいていは素敵ではないが、今日は素敵な世界だ。これ以上ないほどの円滑な政権移行になることを、ジョーにとても感謝している。 ホワイトハウスによると、11月13日、バイデン氏とトランプ氏2人の会談は2時間近く行われ、バイデン大統領はウクライナ支援の継続の重要性を強く訴えた。同じ日、大統領職と上下両院の多数派を制する共和党の「トリプルレッド」が確実になったとアメリカの複数のメディアが伝えた。 これにより、トランプ氏の政策が進めやすくなることから、インフレ懸念が高まり、長期金利が上昇。11月15日の円相場は一時1ドル156円台後半まで円安が進み、約4か月ぶりの水準となった。 ■相次ぐサプライズ人事 トランプ氏が目指す政権 一方、2025年1月の新政権発足に向け、着々と進む閣僚人事には、常識を覆すサプライズが起きている。 アメリカ軍を統括する国防総省トップ国防長官のポストにトランプ氏が指名したのは、ピート・ヘグセス氏。ヘグセス氏は、トランプ政権寄りの報道を続けてきたテレビ局「FOXニュース」で番組の司会を務める人物。 元朝日新聞編集委員で、アメリカ共和党・トランプ政権に詳しい峯村健司氏は、国防長官へのヘグセス氏の起用について… キャノングローバル戦略研究所 峯村健司主任研究員: トランプ政権の人事を見たときに、国防長官人事というのはかなり不安要素になってくる。国防長官は本来ならば実務を積んでいて、知識もあってという人がやるべき。トランプ氏の安全保障政策の一番のコアなものは何かというと戦争を起こさない。戦争やめるというところ。終わらせることが実は国防長官の一つの仕事となってくると、軍の経験、例えば何か安全保障の知識というよりは、自分の言うことを聞いてしっかり戦争を収める人間だった。