お笑い芸人 ハナコ・秋山寛貴、人前が苦手な読者からのお悩みに回答!「めちゃくちゃわかる」
お笑いトリオ・ハナコとして活躍の場を広げ続けている秋山寛貴さんは、実はいまでも人前が大の苦手だと言います。そんな秋山さんが、同じく人前が苦手というyoi読者から届いたお悩みに回答。「どれもめちゃくちゃわかるな……」と頷きながら聞いてくださった秋山さんに、芸人ならではのアドバイスを頂きました。 ハナコ・秋山寛貴さん インタビューショット&お悩み相談(写真)
人前で自分が主役になることに耐えられない。お祝いの場をどう乗り切ればいい?
【お悩み】結婚式や誕生日会、職場の昇進祝いなど、自分が主役になる場がとても苦手です。人に祝われる場面が苦手な人は、そういったシーンをどう乗り切ればいいのでしょうか? 秋山さん めっちゃわかるな……。人前は苦手だけど、一方でみんなが喜ぶ主役をちゃんと演じなきゃって思っちゃうんでしょうね。これは僕も解決していないというか、この方とまったく同じ地点に僕もいるかもしれないです(笑)。誕生日会とはいかないまでも、レギュラー番組のスタッフさんが誕生日にケーキを用意してくれたりすることがあるんですけど、可愛げのある喜び方ができないというか……。変に取り繕ってしまいがちですね、僕も。 でも、それを思い切って口にしてしまうというのはひとつのテクニックかもしれませんね。「リアクションが薄くてごめんなさい、でも嬉しいんです」とか、「いま自分でも何言ってるのかわからないです、頭真っ白になりました」とか、そういうことは吐露してしまったほうが場の空気がよくなる可能性が高い。緊張しているのがバレないようにちゃんとやらなきゃ、という真面目さで苦しくなることが多いと思うので、いっそ全部言ってしまうのはアリだと思います。
人前での失敗を後悔して眠れなくなってしまう……。対処法はある?
【お悩み】内向的なので、たくさんの人が集まる飲み会や職場のプレゼンなどがあった日の夜は、「自分はトンチンカンなことを言わなかっただろうか」「相手を不快にさせなかっただろうか」と不安と後悔で眠れなくなってしまいます。人前での失敗をあとから何度も思い返して悩んでしまう人はどうすればいいと思いますか。 秋山さん: いや、これも本当によくわかるな……僕と同じタイプの人がこれほどたくさんいることにホッとしてます、いま(笑)。僕もそうですけど、失敗を思い返しちゃう性格自体はたぶん直そうとしても簡単には直せないと思うんです。 だから僕の場合は、人の集まる場にいた相手にもう一度会ったタイミングで、ひと言弁解するようにしてますね。ほとんどの場合、向こうは何も気にしてないんでしょうけど、自分が安心するために口に出します。「僕の最初の挨拶、たぶんオドオドしてましたよね?」とか、「この前僕、緊張で変なこと言ってませんでした?」とか。相手はおそらく「全然そんなことないよ、心配しすぎだよ」って言ってくれると思うんですけど、わざわざそれを伝えることでマイナスの印象になるケースは少ないと思うんです。たぶん、「あの時失敗しちゃったな……」という自分の気持ちの行き場がないのが一番ストレスになると思うので、その場にいた相手にもう一度会える場合は、口に出しちゃってもいいと思います。 お笑い芸人 秋山寛貴 1991年岡山県生まれ。ワタナベエンターテインメント所属。2014年、同じくワタナベコメディスクールの12期生だった岡部大、菊田竜大とともにお笑いトリオ・ハナコを結成。「キングオブコント2018」優勝。「ワタナベお笑いNo.1決定戦 2018/2019」2年連続優勝。数多くのネタ番組や情報番組に出演するほか、文化放送の「レコメン!」の火曜パーソナリティーを努めるなど、活動の幅を広げている。 撮影/酒井優衣 スタイリスト/川崎英治 構成・取材・文/生湯葉シホ 企画/福井小夜子(yoi)