こっちのけんとが闘う「躁うつ病」は約100人に1人が発症…ネットでは「こうした発信に救われる」の声
『紅白』終了後、Xで活動セーブを宣言
マルチクリエーターのこっちのけんとが1日、Xを更新し、活動セーブを発表した。理由は公表している躁うつ病(双極性障害)で、「うつ期」に対応するためだという。本人は「どれだけ人生が変わっても『死にたいな』と考えてしまう」と告白しており、『はいよろこんで』の大ヒットで駆け抜けた2024年は「若干躁期」だったと明かしている。うつ病とは「似て非なる病」の躁うつ病とは。 【写真】「鼻の形はそっくり」の声 こっちのけんとと朝ドラ俳優の弟の2ショット 厚生労働省の公式サイトには、下記のように記されている。 「躁うつ病(双極性障害)は約100人に1人がかかるといわれ、決して珍しい病気ではありません。うつ症状とそれとは反対の躁症状をくりかえす病気ですが、治療法や対処法が比較的整っている病気で、薬でコントロールすることで、以前と変わらない社会生活をおくることが十分に可能です」 原因は、遺伝的要因やストレス、脳内物質のバランスの乱れなどが考えられ、発症年齢は20代にピークがあり、男女比は1対1とされている。治療法は薬物療法や心理社会的アプローチなどがあり、薬物療法では、リチウムなどの気分を安定させる薬(気分安定薬)や特定の抗てんかん薬が有効。心理社会的治療では、本人が自分の病気を知り、それを受け入れ、自ら病気をコントロールすることを援助する心理教育が行われている。 こっちのけんとは12月31日深夜、初出場のNHK『紅白歌合戦』を終えて、Xで抱えていた思いを告白した。 「同じ思いを持つ人、同じ病を持つ人、可能な限り背負わせていただき、人生をかけて1年間歌わせていただきました。本当にありがとうございました。若干躁期でした。今後は跳ね返りと戦うために当分休みます」 その上で、メンタルの状態を詳しく伝えた。 「どれだけ人生が変わっても『死にたいな』と考えてしまうので、やっぱり病気なんだなと思います。僕が頑張れた理由を考えると僕を支えてくださった皆様のおかげだったなと確信しております。本当にありがとうございました。僕にしてくださったように世界中で悩んでいる人たちに、その優しさを向けていただければ幸いです。悩みは解決するのが1番ですが、持ち続ける事で人生を彩ることも出来ます。それが証明できた事だけでも僕の人生は最高です。お力添えいただきありがとうございました」 そして、「また頑張れそうな時が来るまで鬱期を楽しんでまいります。死なないように生きておきます。いってきます!」と宣言した。 その後、さらにXを更新し、「活動休止と言いますか、活動セーブの気持ちです。音楽はしてないと壊れちゃうので引き続き作り続けます。それはそれは楽しみにしていてください」とつづっている。 芸名・こっちのけんとの由来は、駒沢大卒業後に会社員になった自分を「あっちのけんと」、アーティスト活動をする自分を「こっちのけんと」と区別していたため。自身の歩みについては、「実兄の菅田将暉と躁うつ病の話は切り離せない」とラジオ番組などで話してきた。会社員だった2020年に「うつ病」と診断されたが、治療を続けていく中で「実は躁うつ病」と判明したという。病を抱えながら24年5月27日にリリースした『はいよろこんで』が、総再生回数150億回(SNS含む)の大ヒットになった。披露した「ギリギリダンス」は大流行した。ただ、同曲の歌詞にも、周りの期待に応えながら疲へいしていく状態を表現。ラジオ番組でも「『はいよろこんで』はいい言葉だけど、実は裏で自分を犠牲にしているような言葉」などと話している。 今回のこっちのけんとによる「活動セーブ」宣言を受け、ネット上では同じ病を抱えた人や医師から「こうした方が発信することで、理解が広がってくるので救いです」「ゆっくりゆっくりで大丈夫です」「心穏やかな日々を送れますように」などの声が上がっている。
ENCOUNT編集部