【高校サッカー】専大北上が遠野とのPK戦を制し、3年ぶり3度目の全国切符
▽第103回全国高校サッカー選手権岩手県大会 決勝 専大北上1(PK5―4)1遠野(3日・いわぎんスタジアム) 専大北上が遠野とのPK戦を制し、3年ぶり3度目の全国切符をつかんだ。 一進一退の攻防を繰り広げた前半。立ち上がりは遠野がボールをよく動かし、自分たちのリズムでゲームの流れをつかんだ。専大北上は序盤こそビルドアップがうまく行かずに守る時間が多く続いたが、落ち着きを取り戻してからはロングスローを起点にゴール前まで押し込むなどイーブンに戻した。 後半立ち上がりは風上に立った専大北上がロングボールで押し込んだ。だが10分を過ぎたところで遠野が反撃すると、12分には遠野のエースFW照井颯人(3年)がドリブルからファウルで倒され、絶好の位置でフリーキックを獲得。自身が右足でゴールを狙ったが、クロスバーをたたいた。続く14分には右サイドから攻め込み、ゴール前で照井が左足を振り抜いたがDFにブロックされた。その後も両者ともゴールを奪えずに0―0で延長に突入した。 延長前半1分、専大北上に待望のゴールが生まれた。今試合何度も入れたロングスローのこぼれ球にゴール前で待ち構えていたDF小野寺聖月(2年)が頭で押し込んだ。 だが、遠野も負けられない。延長後半6分、ロングボールの折り返しから混戦になると、最後はFW照井がゴール前で左足を振り抜き同点弾を決めた。 PK戦では延長後半の終盤から出場した専大北上GK高橋蒼(3年)が相手の4本目を両手でしっかりストップ。5人全員がしっかりとシュートを決め、専大北上が悲願の優勝を成し遂げた。
報知新聞社