幼少期に実母が浮気相手と目の前で性行為 「ずっと見ていて自分にも…」あらゆる虐待を受けた女性が明かす“記憶”と“変化” 再会した母親からまさかの言葉
皆川めぐみさん: 「もう自殺するんじゃないかという形相で来た人もいます。そんな方でも今では資格を取ってお母さんたちを支えるコミュニティを作った人もいました。1年、2年とやっているとすごく成長したなって思うこともあって、それが私たちの一番の醍醐味です」 「最終目標はお母さんのシェルターを作りたいなと思っています。県でもシェルターはあるんですけど、それはあくまでもDVのシェルターで、児童相談所もそうなんですけど、子供の命を守ればいいっていうだけの思想なんですよね」 「お母さんと離れたいと思っている子は1人もいなくて、ママ大好きなんですよ。叩かれても殴られても変なことされてもお母さん大好きだし。だから、お母さんと離れたくないので、お母さんと一緒に保護する施設が欲しいんです。お母さんと一緒に保護して、例えば田畑を耕して自分で作物を育てたり、食べたりとか、そういうことをしながら社会にまたお母さんを戻していくというシステムを作りたい」 ママのゆりかごの設立から7年。世間で児童虐待のニュースが報じられるたびに、虐待に苦しんでいる子供がまだ多くいると皆川さんは感じています。一方で、虐待なんて本当はしたくないのに、自分の衝動を抑えきれない母親も多く見てきました。“ママ育て支援”を広げていくためにはどうすればいいか、皆川さんは今も悩み続けています。 「施設を作ろうと思えばかなりのお金が必要ですし、財源ももちろんないです。やはり、国や県が動いてくれないと難しいところはあります。でも、お母さんを支え、しっかり教育していかないと、将来私みたいにトラウマで苦しみ続ける子供がたくさん増えます。そうじゃない世の中を作りたいんです」
大分放送