幼少期に実母が浮気相手と目の前で性行為 「ずっと見ていて自分にも…」あらゆる虐待を受けた女性が明かす“記憶”と“変化” 再会した母親からまさかの言葉
“ごめんなさい”という言葉、そして娘を抱きしめる皆川さんの母。抱きしめられる記憶すらなかった皆川さんにとって、お母さんの存在を感じた瞬間でした。 「その一言が欲しかったんですよね。ずっと小さい頃から。なので、やっとわかってくれたんだと思った。でも、この年になるまでこの人わからなかったんだと思って、かわいそうだなとも思ったんです」 ■「ママ育て支援」友達感覚の居場所づくり 子供が幸せな生活を送るためには“ママ育て支援”が必要。それが、つらい経験をした皆川さんの至った結論でした。そのために設立したのが「ママのゆりかご」です。 月1回イベントや勉強会が開催されるママのゆりかごには、保育園や幼稚園に入る前の母親が多く参加しています。スタッフが子供の面倒を観てくれるため、参加している時間は子育てから解放されるのが特徴です。 参加者の多くは親が遠くにいたり、夫の転勤で大分に来たりするなどして、“頼れる人が近くにいない”母親。中には赤ちゃんの夜泣きがひどくて寝かさせてほしいという母親、子供の世話に疲れて泣きながらやってくる母親もいたそうです。 ママのゆりかご参加者: 「他の子育て支援サークルは、自分の子は自分で見ていないといけないという感じがあるんですけど、ここはいくら子供が泣いてもスタッフさんが『今ママと離れる時間だから任せて任せて』って言ってくれるので、安心してゆっくり時間を過ごすことができるんです。もちろん先輩ママとしてアドバイスもいただくけど、私が今頑張っていることや趣味の話を聞いてくださって、お友達感覚でもいられる場所です」 ■虐待に苦しむ子供をなくしたい ママのゆりかごではイベントや勉強会だけでなく、厳しい状況に置かれた母親の自宅に訪問して、支援することもあります。掃除・洗濯の経験が少ないため、家がゴミ屋敷のようになった母親、まったく料理ができなくてインスタント食品ばかり食べている母親。そんな母親でもママのゆりかごは、親身になってサポートし、少しずつ子育てのスキルを身につけてもらいます。まさに“ママ育て支援”です。