幼少期に実母が浮気相手と目の前で性行為 「ずっと見ていて自分にも…」あらゆる虐待を受けた女性が明かす“記憶”と“変化” 再会した母親からまさかの言葉
虐待を受けていると気づいたのは、物心ついた頃からでした。 「お母さんがラブホテルに浮気していた相手と行ってたんですけど、それに自分も一緒に行かされたんです。だから、それをずっと見ていた状況でした。そのお母さんの浮気相手は、自分にも性的なことをしたので、 なんか、この人ってなんなんだろうなと…。だから中学生になる頃には、気持ちがぐちゃぐちゃで、もうみんな死ねばいいのにと思っていました」 さらに虐待は続きます。 「お母さんが浮気していることを父親に言うと、もちろん夫婦喧嘩になる。その夫婦喧嘩がとりあえず落ち着くと、お母さんが私の部屋に上がってきて、胸ぐらをつかまれて、起こされて。 『私はなんかお前に迷惑かけてるんか』、『私が他の男とおったら何が迷惑なんか』みたいな感じで言われて、叩かれ、蹴られ…」 ■許す気はなかった母親との再会 死にたいと思うことが日常茶飯事だったという皆川さん。自分は必要とされていないと感じ、いつ死んでも誰も悲しまないと思いながらつらい毎日を過ごしてきました。 今でも精神的に苦痛を感じることも多く、うつ病を患ったままですが、次第に考え方が変わってきます。それは、結婚、出産、そして2度の離婚を経験してからのことでした。 「私自身が子育てをして、お母さんはつらかったんだろうな、寂しかったんだろうなっていう気持ちが湧いてきました。それでも、お母さんを許す気はなかったです」 そんな親子に2年前、転機が訪れます。 「私が仕事で出張に行くとき、どうしても子供を預かってくれる人がいなかったんです。しょうがなくお母さんにちょっと手伝ってほしいって言った時に、母親と久々に再会しました」 ■母親からまさかの言葉 10年ぶりに再会したという皆川さん親子。母親が口にしたのは、謝罪の言葉でした。 「お母さんが、今まで10年間ずっと夢でうなされていたって打ち明けてくれたんです。『今までずっと謝れなくて、ごめんなさい』って。これからは子供の私に『今までできなかったことをたくさんしてあげたいんで許してほしい』ってその時、初めて謝ってくれたんです」