老朽化する福岡市民病院、移転候補地に東区と博多区の5か所…8月の審議会で評価結果報告へ
老朽化などが課題となっている福岡市民病院(福岡市博多区、204床)のあり方を検討する市病院事業運営審議会(会長=平田泰彦・市医師会参与)の会合が24日開かれ、移転候補地として東、博多両区の市有地など5か所を選定した。8月の次回審議会で各候補地の調査、評価結果が報告される見通し。
候補地は、〈1〉東区香住ヶ丘7〈2〉同区香椎浜ふ頭1〈3〉同筥松4〈4〉同区箱崎6〈5〉博多区竹下3――の市有地や民有地など。東区香椎照葉5と同区千早3の両地点は候補に挙がったが、条件を十分に満たすことができないとして、外された。
各候補地は、300床以上が可能な敷地面積(1万5000平方メートル以上)が確保できることや、現在の市民病院の地域別利用者が、東、博多両区と粕屋郡で8割以上を占めていることから選ばれた。
今後、審議会は利便性や土地の状況・活用性などを比較して、各候補地を評価する。その上で、年度内にも答申を取りまとめる方針。市は答申を踏まえ、候補地を決定する。