【40代、50代の腰痛を元から治す⑨】腰痛は、ストレスなどメンタルの不調が原因でも起こる! それを改善するには?
心因性腰痛は、自律神経のバランスを整えるのが改善のポイント
では、心因性腰痛はどのような方法で改善できるのだろうか? 「整形外科の一般的な治療で使う薬や注射はほぼ効果がありませんが、心理的な問題の原因がなくなったり、環境の改善で、よくなってしまう場合がほとんどです。 それとともに、自分でできることで大事なのが、自律神経を整えることです。交感神経が過剰に優位な状態が続くと痛みを強く感じやすくなるので、副交感神経が優位になる時間を多くつくることです。 例えば、ゆっくり入浴をしたり、質のよい睡眠をとったり、深呼吸をしたり、アロマテラピーをするなど、リラックスできる時間をつくって副交感神経を優位にしましょう」 吉原先生がおすすめしてくれたのが以下のような方法。
<心因性腰痛の改善に効くお風呂の入り方> 「自律神経を整えるには、ゆっくりお風呂につかるのが効果的、お湯の浮力だけでも、筋肉や関節のほか、心や脳の緊張を解きほぐしてくれます。 お湯の適温は38~40℃。ややぬるめのお湯に10~15分ほどつかることで副交感神経が優位になり、心と体がゆったり癒されます。温度が42℃を超えると交感神経が優位になってしまい、寝つきも悪くなるのでおすすめしません。 お風呂に好きな香りの精油やバスソルトを入れると気分がやわらぐので、おすすめです。また、お湯につかって軽くストレッチをすると体の緊張もほぐれやすくなります。 お風呂に入るのは、寝る1時間前くらいが最適。人間の体は体温が下がるときに眠気を感じるので、お風呂で温まって体が冷めていくときが入眠のチャンス。そのタイミングが入浴からおよそ1時間後だからです。 シャワーですませず入浴の習慣をつけましょう」
<腰痛を改善するための睡眠のポイント> 「個人差がありますが、成人の場合、健康によい睡眠時間は7時間前後とされているので、この時間はしっかり確保するのが理想的。 また、体内時計を整えるため、毎朝日光を浴びる習慣をつけると、夜に睡眠を誘うホルモン、メラトニンが分泌され、寝つきやすくなります。起床後1時間以内に朝食を食べることも体内時計の調整に欠かせません」