春高バレー、京都・洛南は3回戦で川内商工に敗れる 次世代に託す挑戦
「ジャパネット杯 春の高校バレー」として実施される第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会は7日、東京体育館(東京都渋谷区)で男女の3回戦と準々決勝が行われた。京都府代表の男子・洛南は3回戦で川内商工(鹿児島)と対戦し、フルセットに持ち込む激戦を繰り広げたが、惜しくも敗れた。平成31年の71回大会以来の日本一はかなわず、オレンジコートを去った。 洛南は第1セット、4連続で得点を許し、なかなか追いつけない。エース・中上烈(3年)も相手ブロックを崩せず、苦しい展開が続く。その後もリードを許し、セットを落とした。 第2セットは中上のバックアタックが決まるなど、徐々に得点を重ねた。序盤はシーソーゲームの展開になったが、料治慧(りょうじ・さとる)(3年)のクイックやブロックなどで徐々に相手を突き放し、このセットを奪い返した。 洛南にとって、今大会初めての第3セット。中盤まで6点差でリードしたところで、まさかの8連続失点。最後は中上に集めて得点を積み上げていったが、あと一歩で及ばなかった。 今大会の高校男子で〝世代ナンバーワンのスパイカー〟との呼び声が高かった中上は「責任を全て背負う重圧に耐えれず冷静さに欠けた。嫌なこともあったけど、全員で楽しくやってきた3年間だった」。洛南の挑戦は次世代に託された。(渡辺大樹)