91歳でベンチプレス開始!? 加圧トレーニングで重量更新中の“驚くべき”お爺ちゃんを発見
「昼ごはんにメインのボリュームを持ってくるフランス式の食事法を取り入れているんですが、肉を週に3回は食べます。焼肉でも、ステーキでも、丼ものでもなんでもいけますよ。やはり、しっかり食べなければしっかりトレーニングはできませんから」 肉体の強さは食欲の強さ、とはよく言ったものだ。健啖家ぶりも明らかとなった石田さんの、トレーニングの最終目標とは。 「明確な目標やボディコンテストなどの大会の出場は考えておらず、自己満足で風呂場で自分の身体に見惚れるくらいですかね(笑)。しいて言えば、誕生日ごとに扱う重量が増えるので、それについていきたいです」
「見た目に自信がつくと、精神的な自信にもつながりますよ。実は、前回(2021年)の東京オリンピックに聖火ランナーとして挑戦しよう、という計画も立てていたんです。諸事情で出られませんでしたが、いろんなことへの意欲は尽きませんね」 そんな石田さんに対して、周囲の反応は一様に“驚嘆”だという。 「僕は広島の被爆者で、手帳も持っているんですね。その関係で、昔の友達は既にみな他界してしまいました。なので、現在の友人達は全員が20歳ほど歳下なのですが、『変わらず元気だね』と、いつも言われます。毎月の健康診断の結果も非常に良好です。こうして元気でいられるのは、筋トレのおかげなんではないかなと」 自身の健康ぶりを感じるくだりで、またも驚きのエピソードが飛び出してきた。
「先日、100段以上ある急勾配で有名な神社の階段を登ったときに、体力の向上を実感しました。3年前に登ったときは途中でバテてしまったんですが、一気に登ることができたんですよ。あとはね、色んな場面で年齢を15歳は詐称できます(笑)。実際にInBodyで計測すると体内年齢が65歳で、たまに68歳になるとショックを受けます」 最後に、「最高齢のトレーニー」としてYouTubeで注目を浴びていることについての感想を聞いた。 「恥ずかしい半分、誇らしい半分といったところです。よく外食する地域では、本当によく声をかけられるようになって。息子には、『外食できなくなるくらい有名になってくれ』と言われています。みなさんが楽しんでくれると嬉しいですね」
取材:にしかわ花 撮影:中原義史