前代未聞の決定に衝撃…選手困惑「普通に試合できた」 エースFWが憤り、荒れたJ史上初の事態【コラム】
2009年当時を知るメンバーが語った再開試合
あれから16年の時を経て、川崎はまたも再開試合を迎える。 現在も所属している選手で当時を知るのはGK安藤駿介だけだ。当時新人だった安藤はメンバー外だったが、トレーニングの雰囲気は覚えていると言う。 「あの試合を川崎は1つの試合として準備していました。ただ鹿島は16分だけの試合として準備していたのだと思います。その結果、ファーストプレーに入れられてしまった。その準備の差はあったと思いますね」 今回の浦和戦は後半開始からだ。45分あるが、1点ビハインドで始まる。教訓としては、やはり準備に尽きると彼は言う。 「今回も1試合としての準備の仕方をしていたら、0-2、0-3になるかもしれないですよね。でも、そのあたりはオニさん(鬼木達監督)も分かってると思います。だから、あの時と同じような状況になるとは思わないですし、そこも1つの経験則として伝えたいです」 再開試合なので、怪我などの事情がない限り、出場していた選手がそのままピッチに立つのが原則となる。先発で出ていた大島僚太に残り45分の浦和戦に向けた展望を聞くと、「疲れそうですよね」と笑っていた。そして、「難しいと思いますが、どのイメージをしてもハマるかは分からないので、みんなで頑張りたい」と口にした。狙うは逆転勝ちである。
いしかわごう / Go Ishikawa