セファのアウターは素材に加工を施し、唯一無二の表情に──特集:ロングがショートか。2024-25年秋冬のアウター選びはどっちだ?
ブランドのコンセプトである上質かつユニークな⽣地をベースに、上品なデザインを展開。今シーズンは、ブラウンやベージュなど穏やかなアーシーカラーが映える。 【写真を見る】それぞれのプライスとディテールをチェック!
素材使いの妙
セファは、幼少期からの友人であるペール・フレドリクソンとシナ・アビの二人が2016年に立ち上げたブランドだ。立ち上げ前にはデザイナーズブランドのアーカイブを扱うショップを運営していたこともあり、同ブランドのコレクションには、彼ら独自のクリエーションのみならず、ヴィンテージの意匠もちりばめられている。今季は、加工を施したユニークな素材使いが目をひくアウターに注目したい。 ■GIANNI COAT ハリ・ツヤのある繊細な生地感が魅力的な、イタリア製のマイクロキルティング生地を採用したブラウンのトレンチコート。I(アイ)ラインを強調した美しいシルエットに加え、ダイナミックなラペルデザインを筆頭に、適度にゆとりのあるアームホームやウエストベルトなど、モード感の漂うこだわりの詰まったディテールも魅力だ。 ■MAICO COAT ヴァージンウールを筆頭に、上質なモヘヤやアルパカなどラグジュアリーな素材を駆使して仕上げたロングコート。表地にブラッシュ加工を施すことで繊細なニュアンスが生まれている。ワイドノッチドラペル仕様でセンターベント仕様というスタンダードな作りで、サイド部分にはウェルトポケットを左右一つずつ備えている。 ■LARRY COAT ポリアクリル混のシャギーニット仕様のコートは、リラックスフィットと相まって、ベージュをベースにした優美な色味と、ふわふわとした素材感が穏やかなムードを醸す。その一方で、大胆なピークドラペルカラーがモードな雰囲気を演出してくれる。洗練されたスタイリッシュなシルエットもポイントだ。 ■BUCK JACKET シングルライダースジャケットは、すっきりとしたショート丈に加え、腕部分に変則的なステッチデザインをあしらうなど、シンプルな中にもモード感の漂う遊びの効いたデザインが魅力。また、ウールの上から特殊なコーティングを施すことで、シャイニーな素材感と芸術的な飴色の組み合わせによる妙味を堪能したい。 ■サカス ピーアール TEL:03-6447-2762
文・オオサワ系、森下隆太 写真・高橋絵里奈 スタイリング・安倍拓志 編集・岩田桂視(GQ)
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