坂本花織が貫録ノーミス演技で今季世界最高231.88点で優勝&GPファイナル切符確定! 千葉百音2位、青木祐奈3位で日本勢が表彰台独占の快挙!【NHK杯】
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯が11月9日、東京・国立代々木競技場第一体育館で行なわれ、女子フリーは世界女王の坂本花織が驚異のフリートップ152.95点をマーク。今季の世界最高得点を更新する合計231.88点で3年ぶりに同大会優勝を飾るとともに、12月のGPファイナル進出を確定させた。2位には千葉百音が212.54点、青木祐奈が3位(195.07点)で日本勢が表彰台を独占した。 【画像】NHK杯SPを首位発進した“りくりゅう”の演技を厳選フォトでお届け! 前日はショート今季世界最高得点を挙げ、首位スタートで折り返した坂本は最終滑走で登場。この時点で千葉が暫定トップ、青木が暫定2位と表彰台を確定させており、日の丸が表彰台を独占するのか、大いに期待された。 フリー曲は米ミュージカルの名作『シカゴ』。冒頭のダブルアクセルを流れるように降りると、続く3回転ルッツ、3つのコンビネーションジャンプを着実に降りて弾みをつけた。重要な得点源となる後半のフリップ+トウループの連続3回転も成功。優勝を飾ったとはいえ、前回のGPカナダ大会で転倒したジャンプをミスなくまとめた。 さらに、コーラスが入って大きく曲調が盛り上がる後半は客席の遠くまでアピールするような情熱ある動きで観衆のハートを掴む。すると客席から手拍子が起こり、女王を後押しする。大きな拍手を受けた坂本は決めのフィニッシュへ。ところが体がよろめき、少し悔しそうな表情をあらわにしたが、スタンディングオベーションに笑顔。女王の圧巻演技に日の丸や応援バナーが多く揺れ、会場は興奮に包まれた。 スコアが表示されると坂本は確かな手応えを得たように頷いた。これで昨シーズンからファイナルを含めたGP連勝記録を「5」に伸ばした坂本。無敵の女王が2季連続で大舞台への切符を自力で掴んだ。 取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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