飲みに誘われただけで「きっと私を好きに違いない」と勘違い…婚活沼にハマる女性に共通する残念な思考法
■本音が導いたそれぞれの道 改めて自分の気持ちに向き合った結果、M子さんは「やっぱり、結婚したい」という思いに気づいた。それからは、先輩の誘いに毎回乗ることはやめた。 仕事の帰りに会社の人と飲みに行くことはあるが、「婚活をすることにしたので、誰かいい人がいたら紹介してください」と積極的に伝えるようにした。そのおかげで、独身の男性を紹介されたり、食事会に誘われたりすることが増えたそうだ。 一方、A美さんは、自分が年下の彼と真剣につき合いたいと思っているわけではないことに気づいた。彼に好意は持っているし、13歳下の男性から、女性として求められたという事実は素直に嬉しい。今は仕事も楽しいし、プライベートも充実している。今は、自分の生活を変えてまで、誰かと一緒に生活したいとは思えない。 自分の気持ちを自覚したA美さんは、彼が自分とつき合いたいと思っていないからといって、落ち込む必要はないと気づいた。出張先での出来事も、「いい経験だったな」と振り返る余裕ができたという。 ■「言葉で伝え合う」ことは結婚後も必要 心から「結婚したい」と思っているなら、言葉にしてそれを伝えることが婚活の第一歩だ。 「結婚したい」といえば、すぐに結婚できるというわけではない。けれど、私のところに相談に来て結婚した方たちは、もれなく自分の本当の気持ちに向き合い、「私は結婚する」と決意している。 中には、「結婚したいと公言するなんて、かっこ悪い」などといやがる人がいるが、「結婚したい」という意思を表明することは、かっこ悪いことでもなんでもない。むしろ、お互いの気持ちを言葉にして伝え合うコミュニケーションは、結婚生活でこそ求められる。 まずは、自分の本当の気持ちを確認して、認め、言語化することから始めてみてほしい。 ---------- 伊藤 友美(いとう・ともみ) アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラー 1970年生まれ、東京在住。約9年間の婚活中には、条件を下げたり、妥協を重ねることで「婚活ウツ」を発症。そこから研究を重ね、数々のワークを生み出し、実践。39歳から再開した婚活では、出会いから2カ月でプロポーズに至るスピード婚を果たす。自身の経験を通じて構築した〈最短最速で理想通りの男性と結婚する方法〉を伝える「3ヶ月で全員婚活卒業!婚活塾」は全国から参加の受講生で毎回即満席となる。受講生の成婚年齢は40代が一番多く、平均44歳。50代の成婚者も少なくない。結婚相談所Lulu Spacesの代表も務める。近著は『結局、理想を下げない女ひとが選ばれる』(フォレスト出版)。 ----------
アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラー 伊藤 友美