飲みに誘われただけで「きっと私を好きに違いない」と勘違い…婚活沼にハマる女性に共通する残念な思考法
婚活がうまくいかないと悩む女性には、似たような傾向があるという。アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんは「婚活がうまくいかない女性には、相手の行動から、自分に都合のいいストーリーを作り上げてしまっている人が多い。たとえば『毎週飲みに誘うのは自分のことが好きだからだろう』という解釈は、ただの妄想に過ぎない」という――。 【この記事の画像を見る】 ■「婚活沼」にハマりやすい女性の共通点 ---------- 婚活沼とは、結婚すると決断しないままずるずると婚活し続け、異性との間に起こる現実に一喜一憂する状況を指す。 ---------- 婚活沼にハマってしまう理由は人によってさまざまだが、根拠のない楽観的な妄想により、現実が見えなくなっている人は意外と多い。今回は、自分の思い込みが原因で「失恋」してしまった2人の女性の事例を紹介する。 ■まさか彼女がいるなんて M子さんは、食品メーカーに勤める38歳。婚活セミナーを受講されたときは、「つき合っている人はいないけれど、親しい男性はいる」と話していた。その相手は、同じ職場の2歳上の先輩。よく仕事帰りに飲みに行くのだという。約束をしているわけではないが、金曜日になると「今日、飲みに行こうか」と先輩の方から声をかけてくる。ほかの人が加わることもあるけれど、二人きりで飲むことも多い。 初めのうちは、M子さんに恋愛感情はなかった。けれど、毎週のように飲みに行っているうちに、「この人となら、つき合ってもいいかな」と思うようになった。毎週金曜日に誘ってくるということは、彼は自分のことが好きなのだろうと思っていた。 「いつ告白してくるんだろう」と毎回ドキドキしていたが、一向にその気配はない。同じ職場にいることもあって、相手も慎重になっているのだろうとM子さんは考えていた。 そんなある日、ふとした会話から、先輩に彼女がいることが発覚する。M子さんが好物のホタルイカをオーダーしたとき、「それ、彼女も好きなんだよね」とサラリと口にしたのだ。 M子さんはびっくりした。まさか彼女がいるなんて! 「今までのことはなんだったの?」と怒りすらわいた。 憤慨するM子さんの話を聞いて、「どうして、先輩が自分のことを好きだと思っていたんですか?」と問うと、「だって、毎週のように飲みに行くんですよ? しかも彼から誘ってくるんですよ」とM子さん。「飲んでいるときに口説かれたことはあるんですか? 休みの日にデートに誘われたことは?」と尋ねると、「それは、ないです」という。 「だったら、単にお酒を飲むのが好きな人なのでは? M子さんのことは、いい飲み相手だと思っていたのではないですか」というと、「確かに……」と言葉をなくしてしまった。