炎のゆらぎを繊細に再現。場の空気をつくるポータブルライト【今日の逸品】
〈アンビエンテック〉の《hymn》
カーサ ブルータスの人気企画「10選」シリーズから、こだわりの逸品をジャンルレスに日替わりでご紹介します。 【フォトギャラリーを見る】 国内外での活躍が目覚ましい、若手デザイナー吉添裕人による《hymn》は、炎の再解釈から生まれた。振り子とレンズが一体化したペンデュラムレンズによる自然な揺らぎは、ベースに組み込まれた電磁石によってランダムに動作し続ける。まるで、キャンドルの炎がゆれるように静かに灯り、ルーメンという約1本のキャンドルの炎に近い明るさをつくっている。これは、明るさを取るものではなく、場の空気をつくる灯りだ。部屋の他の照明が点いている状態で、テーブルや棚などにアクセントとして使いたい。防水機能もあるので《hymn》だけの灯りで心地よいバスタイムのシーンも可能。空間デザインの実績が多くある吉添らしいデザインだ。
photo_Naoki Seo text_Hiroe Tanita editor_Keiko Kusano styling...