ブリ1100本、氷見活気 早期の「宣言」に期待
氷見市の氷見魚市場で8日、ブリ約1100本が一気に水揚げされ、市内が活気づいた。まとまった水揚げは今季初めて。 氷見魚市場には早朝、氷見沖など富山湾で揚がったブリが次々と運び込まれ、ずらりと並んだ。仲買人男性(70)は「8~11キロぐらいかな。10本、20本の水揚げが続いており、これだけまとまってきたのは今年初めてだ」と喜んだ。 「まさか、こんなに揚がるとは思わんかった。1本ぐらいは買っとこうかと」。比美町の鮮魚店「魚芳」の徳前恵智子店主(76)は、うれしそうに仕入れたブリを見詰めた。 氷見漁協などが商標登録し、大きさや形、本数などを総合的に判断し、出荷の開始を宣言する「ひみ寒ぶり」の一報がいつ届くかと期待する声も高まる。ばんや鮮魚直売所の角孝男店主(73)は「ブリがおれば氷見が盛り上がる。長続きして早く宣言が出てほしい」と話した。 寒ぶり宣言は昨季、12月23日に出され、商標登録した2011年度以降で3番目に遅くなった。1月30日の終了までの累計水揚げは4万7562本で、10季ぶりに4万本の大台を超えた。